男性の皆さん、冷え性にお困りではないでしょうか?
冷え性と言うと女性特有の悩み、男性の自分が冷え性なんて、と思われている方も多いかもしれませんが、最近では男性も冷え性の方が増加傾向にあります。
ガス製品メーカーのリンナイが2017年に実施した「冬場の冷えと暖房事情」に関する意識調査によると、冷え性の割合は女性では80%、男性でも40%が冷え性であると回答しており、実は男性にも冷え性は身近な存在なのです。
(出典:「冬場の冷えと暖房事情」に関する意識調査)
それにもかかわらず、インターネットや冷え性関連の書籍を見ても、ほとんどが女性向けの情報で、男性向けの情報はほとんど見当たりません。
男性である私自身も昔から冷え性に悩まされてきた一人なのですが、女性向けの情報の中から自分にも当てはまりそうな情報を探しながら、少しずつ冷え性解消に向けて対策をしています。
自分自身の収集した情報や実際に効果を実感できた対策などご紹介できればと思います。
目次
男性にも増えている冷え性
冷え性の悩みと言えば女性のものと思われている方も多いですが、リンナイの調査でも分かる通り男性にも冷え性の実感をお持ちの方が多くなっています。
男性は女性に比べて筋肉量が多いことから、冷えにくい体質ではあると言えますが、運動不足やストレス、喫煙、冷えた室内、冷たいものの摂取などにより男性の体も思っている以上に冷えています。
男性は、冷え性は女性特有の症状という意識が強いこともあり、自分自身が冷え性であることに気付かず、そのままの生活を続けることで冷え性の症状を悪化させてしまっていることも多いのです。
冷え性はさまざまな体の不調の原因となり、将来的には生活習慣病を招いてしまうこともあります。冷え性と病気の相関ははっきりと立証されているわけではないですが、糖尿病や高血圧、脂肪肝、動脈硬化、メタボリックシンドロームなどさまざまな病気の一因になっている可能性が高いと言われています。
自分自身が冷え性なのか、次の項目でセルフチェックしてみましょう。
男性冷え性セルフチェック
- 手足が冷たく温まりにくい
- 夜熟睡できず、朝起きるのがつらい
- 低血圧である
- 普段の体温が36度未満
- 肩こりがひどい
- お腹の調子が良くない(下痢・便秘)
- 1日20本以上タバコを吸う
- 冷たいものをよく食べ飲む
- 湯舟に浸からずシャワーで済ませている
- 汗をかくような運動をほとんどしない
- 集中力がなくなりやる気が出ない
- ちょっとしたことにイライラしやすい
当てはまる項目が多いようであれば重度な冷え性である可能性も高く、深刻な状態になってしまう前に早めに対策をしましょう。
男性の冷え性の要因
運動不足による筋肉量低下
冷え性の大きな要因になるのが血行不良です。
血液によって栄養や酸素が体のすみずみまで送られ、それによって体は代謝をします。筋肉は血液を体に送るポンプのような働きをしていますが、運動不足などにより筋肉量が低下してくるとポンプの働きが弱くなり、血行不良を招き、体の末端まで血液がしっかり届かず冷え性の要因になってしまいます。
血行不良による冷え性要因だけでなく、筋肉自体も発熱しますので、筋肉量の低下はそのまま熱量の低下を意味します。男性に比べ女性の方が冷え性が多いのは、一番にはこの筋肉量の差が大きいからと言われています。
1日中デスクワークで座りっぱなしのサラリーマンの方は、運動不足になりがちで、また冷えた室内にいることも多く、血行の悪化を招いたり体温も下がりやすくなってしまいます。
ストレス
会社に勤めている方であれば、会社内での人間関係や仕事関係でのストレスも多いと思います。
生きていくうえで適度なストレスは必要ですが、過剰にストレスを溜め込んでしまうのは冷え性に限らずですが健康上も良いことはありません。
過度にストレスを受け続けると、体は緊張状態になることで、全身の血管が収縮し、血行が悪くなり体温も低下させてしまいます。
また、ストレスによって自律神経がうまく機能しなくなると体温調節がうまく出来なくなることもあります。エアコンのきいた事務所と暑い出先をくりかえし出入りしている場合など、温度差が大きいと自律神経が乱れ、暑い夏でも冷え性になってしまうこともあります。
冷たいものの摂りすぎ
エアコンの効いた室内でアイスコーヒーや冷たいジュースを飲むことも多く、仕事終わりのキンキンに冷えたビールを飲みに行くことも多いと思います。夏場であれば、冷やし中華や蕎麦、そうめんなど冷たいものも頼みがちです。
冷たい飲み物や食べ物は口当たりもよくつい摂ってしまいますが、体を内臓から冷やしてしまうばかりか、筋肉を収縮させて血行を悪くしてしまいます。
また胃腸が冷えてしまうと、消化機能も低下し栄養の吸収率も低下してしまいます。
男性が今すぐできる冷え性対策
湯船につかって入浴
お手軽度:★★★★★
短期効果:★★★★★
長期効果:★★★★
朝にシャワーを浴びてから出勤する男性も増えてきたことから、お風呂はシャワーだけという方も多いのではないでしょうか。
汗を落としたり髪を洗ったりというだけであればシャワーで十分ですが、シャワーだけでは体を温めることはできません。
しっかり湯船に浸かることが冷え性対策の一番目です。1日10分でも良いので、38~40度くらいの少しぬるめのお湯で体全体を温めてください。
体を十分温めることで全身の血行が促進され、新陳代謝も改善し、体温が上昇してきます。
また、副交感神経優位の状態になることで、心身ともにリラックスでき、質の良い睡眠にもつながります。
冷たい飲み物を控える
お手軽度:★★★
短期効果:★★★
短期効果:★★★
仕事の合間のアイスコーヒー、仕事終わりのよく冷えたビール。全てをやめることは難しいかもしれませんが、できることから温かい飲み物に切り替えていきましょう。
また流し込むように一気に飲むと、急激に体を冷やしてしまいますし、内臓にも負担がかかります。冷たいものを摂るときは、なるべくゆっくりと飲むようにしましょう。
飲み会などでも、1杯目はビールでも、2杯目からは焼酎のお湯割りや熱燗など、温かいものに替えるだけでも体の冷え方は変わってきます。
有酸素運動をする
お手軽度:★
短期効果:★★★
長期効果:★★★★★
手軽さはありませんが、有酸素運動をすることで、長期的には体質改善につながり冷え性が解消できます。
運動をすることによって血行が促進されることから、体温の上昇効果が期待できます。わざわざスポーツジムに通わなくても、まずは少し歩く習慣をつけてみましょう。
筋肉は下半身に多くありますので、日常的に歩くだけでも十分筋肉を鍛えることができます。運動する習慣をつけることが重要で、エスカレーターを使わず階段を使ってみたり、1駅前で降りて家まで歩いてみたり、1日10分程度も良いのでまずは歩いてみましょう。
慣れてくれば、徐々に時間や距離を伸ばしても良いですし、本格的にウォーキングやジョギングの時間を取ったり、スポーツジムに通ったりといったように少しずつ運動の強度を上げていけば良いでしょう。
体を温める食べ物を摂取する
お手軽度:★★
短期効果:★★
長期効果:★★★★
当たり前ですが、体は食べ物で作られています。冷え性対策には、体内に取り入れる毎日の食事も重要です。食べ物には体を温める食材と反対に体を冷やす食材があります。
バランスの取れた食事をとることが大前提ですが、体を温める食材を使った食事を意識して摂ることで、冷え性は徐々にでも改善されていきます。
体を温める食材は、全ての食材に当てはまるわけではないですが、「暖色系の色」「寒い土地で取れる」「地面の下で取れる」「水分が少ない」「塩分が多い」といった特徴があるものが多いです。
●体を温める食べ物の一例
しょうが、にんじん、ごぼう、たまねぎ、かぼちゃ、にんにく、にら、唐辛子、玄米、肉、鮭、塩、赤ワイン、等
●体を冷やす食べ物の一例
トマト、きゅうり、なす、レタス、ほうれん草、大根、馬肉、しじみ、アサリ、すいか、バター、コーヒー、等
サプリメントで冷え性対策
お手軽度:★★★★
短期効果:★★★
長期効果:★★★★
普段の食事から冷え性を改善する栄養をバランスよく摂るのが理想ですが、普段の食事の中で体を温める食事をプラスして摂るのはなかなか困難ですし、効果を感じられるまでには相当の時間がかかります。
サプリメントであれば、冷え性の改善効果が期待できる成分だけを手軽にそして効率的に摂ることができます。
体を温める代表的な食材である「ショウガ」を配合したサプリメントは即効性が期待できます。血流を高める効果が期待できる「高麗人参」を配合したサプリメントは、即効性よりも根本的な冷え性改善を目的にしています。
今すぐ体を温めたいのか、根本的に冷え性を解消したいのか、目的に応じてサプリメントを選ぶと良いでしょう。
冷え性改善サプリメントに使用されている主な栄養成分
●ショウガ(特に金時ショウガ)・・・体を温め即効性が期待できる
●ヒハツ・・・内側から穏やかに体を温め血行を良くする
●高麗人参・・・サポニンの働きで血流を高め持続的に冷え性を改善