洗顔のしすぎが肌トラブルの原因になってるって知ってましたか?

その肌トラブル、洗顔のしすぎが原因かも

皆さんは一日に何回顔を洗いますか?

朝起きて歯を磨く前に一度、朝のシャワーで一度、会社で日中さっぱり脂を落とすために一度、残業前に気合を入れるために一度、夜シャワーを浴びるときに一度、こんな極端な例ほどではないにしても、一日に何度も洗っている方も多いのではないでしょうか。

実はこの洗顔のしすぎが肌トラブルの原因になっているかもしれませんよ。

洗顔をすれば顔の脂も落ちて清潔になったようで気持ちが良いですが、過剰な洗顔は肌にとって決して良くはありません。

今回は洗顔のしすぎによる肌トラブルと正しい洗顔方法をご紹介しますので参考にしてみてください。

過剰な洗顔による肌トラブル①肌の乾燥の原因になる

男性の肌トラブル
肌表面の一番外側には角質層があります。角質層は0.02mmしかない薄い層ですが、外部からの刺激から肌を守るバリア機能と内部の水分が出ていかないように保つ保湿機能といった重要な役割をもっています。

角質層の構造

細胞間脂質であるセラミドと角質細胞内の天然保湿因子であるNMFが肌の保湿を担っている(約8割はセラミド)のですが、洗顔のしすぎによってこれらまで洗い流してしまい、肌の潤いがどんどん失われ肌の乾燥原因になってしまいます。

用語説明

  • 【細胞間脂質】角質層の細胞と細胞の間にあり主成分はセラミド。細胞と細胞を接着させる働きをもち、肌内部の水分が蒸発するのを防ぐ保湿機能をもつ
  • 【NMF】ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター(Natural Moisturizing Factor)肌の角質細胞内にある水分を保持する働きをもつ天然保湿因子のこと

また肌の表面にある皮脂も肌をコーティングする膜として重要な働きをしていますが、過剰な洗顔によって必要な皮脂まで洗い流してしまい、これも乾燥肌の要因の一つになります。

過剰な洗顔による肌トラブル②皮脂の過剰分泌を促す

過剰に洗顔をすると、人間の体は乾燥から肌を守ろうとして皮脂腺を活発に働かせ皮脂をどんどん出そうと働きます。

増えた皮脂で顔を脂ぎってくると、脂を落とそうとさらに洗顔の回数を増やしてしまいます。すると肌の乾燥が進み、乾燥した肌を守るために皮脂を分泌して、すると肌がさらに乾燥して・・・。

繰り返していくと肌の環境がますます悪化していくという負の循環に陥ってしまうことになります。

過剰な洗顔による肌トラブル③肌のバリア機能を低下させる

洗顔のしすぎで、角質層のセラミドやNMFが流出してしまい、肌が乾燥すると、肌のバリア機能も低下してしまいます。

肌は紫外線や摩擦などの外部刺激や細菌などから守る大切な働きをもっていますが、このバリア機能が失われることで、肌の不調をまねき敏感肌やニキビ、毛穴の開きなどの要因になってしまうこともあります。

正しい洗顔方法

洗顔する男性
  • 1日の洗顔は2回以下を目安にする
  • 熱すぎるお湯で洗わない
  • ゴシゴシこすらず十分泡立てた泡で優しく洗う
  • 洗顔後、タオルで拭くときも肌をこすらない
  • 洗顔後はきちんと保湿する

1日の洗顔は2回以下を目安にする

洗顔は思っている以上に肌に負担をかけるものです。

少ないと思われるかもしれませんが、洗顔は朝晩の1日2回で十分です。朝は洗顔料を使わずぬるま湯でやさしくすすぎ洗いをします。夜はぬるま湯で軽く予洗いして汚れを落としてから洗顔料を使って顔を洗います。

洗顔の目的は汚れを落とすことですので、強い洗浄力の洗顔料を使う必要もありませんし、1日に何度も洗う必要はありません。

熱すぎるお湯で洗わない

洗顔後洗い流すときはぬるま湯を使いましょう。

熱いお湯ですすぐと必要な皮脂まで落として乾燥の原因になる可能性があります。

反対に冷たい水で洗うのもNGです。朝一番の洗顔は交感神経を刺激してすっきりとした目覚めになるメリットもありますが、毛穴を収縮させてしまい汚れが落ちにくいことがあります。

ゴシゴシこすらず十分泡立てた泡で優しく洗う

洗顔料を適量とったら手のひらでよく泡立て細かい泡を作ります。(泡立てネットを使うと簡単にキメの細かい弾力のある泡ができます)

よく泡立てたら泡を使って顔を洗います。直接手で触ってゴシゴシこすらないように注意しやさしく洗います。洗顔時間は1分ほどを目安に洗いすぎにも注意しましょう。

洗顔後、タオルで拭くときも肌をこすらない

洗い残しなく充分にすすぎ洗いをしたら、清潔なタオルで顔の水分を拭き取ります。

タオルで拭き取るときもゴシゴシとこすらずやさしくポンポンっと押し当てるように水分をとりましょう

洗顔後はきちんと保湿する

洗顔後の肌はすぐに乾燥が始まります。タオルで水分をとったらすぐに保湿をします。

洗顔後の保湿に化粧水を使っている男性も多いと思いますが、化粧水も洗顔と同じく肌に刺激を与えないようやさしく塗りましょう。

顔をパンパンと叩いたほうが化粧水が肌に染み込みやすいと思い込んでいる方がいますが、これは今すぐやめましょう。化粧水の浸透に効果はありませんし、肌にとって無用な刺激を与えてしまうだけです。

さいごに

洗顔イメージ
顔を洗うたびに保湿に重要なセラミドやNMFはどんどん流出していきます。しっかり顔の脂を落として清潔になった感じがしますが、洗顔のしすぎには要注意です。

肌のために洗顔をしているのに、その洗顔が肌の環境悪化を招いてしまえば本末転倒です。間違った洗顔をしている方は洗顔の方法を見直して、健康的な肌を目指しましょう。




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