今度こそ本物か?新特許成分「NcPA」の育毛効果はミノキシジルの2.5倍?

ミノキシジルの2.5倍の育毛効果!新成分「NcPA」

育毛・養毛成分と言えば、ミノキシジルを始め、キャピキシル、M-034、リデンシルなど様々な有効成分が話題になってきました。

そんな中、新たな育毛成分として特許成分「NcPA(環状リゾホスファチジン酸Na)」が登場しました。もう育毛成分に迷う必要のない最終成分として期待できるのでしょうか。

「NcPA」はお茶の水女子大学学長の室伏きみ子氏によって発見された成分で、SANSYO株式会社の実験によると、NcPAにはミノキシジルの2.5倍の育毛効果があるとの報告がされています。

実際のところ、これまでに登場してきた有効成分の中にも、キャピキシルはミノキシジルの3倍、リデンシルは2倍といったように「育毛効果ミノキシジルの●●倍」を謳った成分はいくつかありました。

しかしながら、育毛剤や養毛剤の最終版として誰にでも決定的な効果を上げているかというと、ミノキシジルと比べても、今のところそこまでの効果は見られないのが現実です。

そういう意味では、今回のNcPAもミノキシジルと比べ2.5倍の育毛効果と言ってもどこまで期待できるのかはまだ未知数と言えます。とは言いながらも新たな育毛成分への期待もあります。

NcPAは、これまでの髪を太く育てたりヘアサイクルの成長期へのアプローチではなく、新たに毛根を作り出すサポートをするという新しいアプローチでもあり、「今回は生えるかも」と期待する何かがあります。

また、日刊工業新聞(2015年10月7日)にも関連した記事が掲載されており、薄毛の男性約20人を対象に、cPAの0.5%濃度水溶液を1~6ヶ月間塗布する実験を行い、育毛効果が確認されたことが写真入りで紹介されています。

環状ホスファチジン酸(cPA)に期待される育毛効果

ニュース

日刊工業新聞に掲載されている育毛効果に関する記事をもう少し詳しくご紹介します。

ヒト血液中の生理活性脂質の一種である環状ホスファチジン酸(cPA)を、ヒト毛乳頭細胞に添加し1~2日後の細胞数で効果を確認したところ、高い育毛効果があることを特定され、多くの発毛剤に配合されているミノキシジルの2.5倍の効果を確認したとあります。

また、繊維芽細胞にcPAを添加し発毛促進のホルモンの遺伝子発現を確認したところ、発毛に特に影響を与える繊維芽細胞増殖因子(FGF)の場合、何も添加しない時の3倍もあったという結果が掲載されています。

※先ほどのNcPAと違いがありますが、製品へ配合するためナトリウム塩化合物となっているものと考えられ、NcPAとcPAの成分としての育毛効果に違いはないと考えられます。

さらに、薄毛の男性約20人を対象とした試験も実施されており、被験者にcPAの0.5%濃度水溶液を1~6ヶ月間頭部に塗布して育毛効果を確認しています。

この育毛効果は男性だけでなく女性にもあり、また一方で、毛の全くない場合や頭皮以外の肌では発毛効果はないとのことです。

68歳男性の6ヶ月後の効果が写真入りで掲載されていましたのでご紹介します。

全ての人に同じようにこれくらいの効果が期待できるのであれば、ミノキシジルに替わる新しい育毛成分として一気に広がる可能性もあります。

NcPAの育毛効果に期待する理由

AGA(男性型脱毛症)の男性ホルモンにアプローチするタイプの育毛剤を除けば、多くは、血行促進や栄養補給などの違いはあれど、成長期にある髪の毛をいかに強く太くするかというアプローチが中心でした。

また、成長期の期間を長く伸ばしたり、休止期から成長期に切り替えるスピードを速めたりという、成長期の長さや休止期の長さに関係しているものがほとんどです。

しかし、NcPAはもっと最初の段階、つまり髪が生成される毛根に直接アプローチすることで、新たに毛根を作り出すサポートを行う効果が期待できます。

以下のヘアサイクルでの働きかけを見ても、これまでの育毛剤とは違い、新しい概念の育毛成分として効果に期待します。

この新しい特許成分「NcPA」の研究開発がさらに進み、今後NcPA配合の育毛剤・養毛剤が発売されることが待たれます。

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2018年6月21日