男性は皮脂の分泌量が多いこともあり、頭皮がベタついて困るという方も多いようです。
頭皮のベタつきを解消しようと洗浄力の強いシャンプーで頭皮を洗っても、すぐにベタついてくる、洗うほど余計にベタベタが強くなった、なんて悩みも・・・。
そんな方は、最近注目を集めている「固形シャンプー」を一度使ってみませんか?
目次
話題の固形シャンプーを使ってみよう
最近話題の固形シャンプー(シャンプーバーとも言います)
一般的なシャンプーは液体ですが、固形シャンプーはその名のとおり、石けんのような固形をしたシャンプーです。
メリットも多く、これまでの液体シャンプーから、固形シャンプーに切り替える人も増えているといいます。
メリット①頭皮の皮脂を取り過ぎない
シャンプーにもよりますが、市販のシャンプーの多くに高級アルコール系の洗浄成分が使われています。泡立ちがよく洗浄力が強力なのですが、反面、頭皮に必要な皮脂まできれいに洗い落してしまっていることがよくあります。
いくらきれいに洗っても頭皮がベタつくという方は、皮脂が洗い落とせていないのではなく、洗い過ぎている可能性を疑ってみてください。
皮脂は本来天然の保護膜として、頭皮の乾燥を防いだり、外部刺激から守る働きをもっていて、必要以上に皮脂を取り除いてしまうと、頭皮は乾燥しやすくなります。乾燥してしまった頭皮を守ろうと皮膚からは皮脂が分泌され、乾燥→皮脂の分泌を繰り返していると、皮脂の過剰分泌になり頭皮がベタつく悪循環になってしまいます。
固形シャンプーであれば、頭皮の皮脂を取り過ぎないので、髪の皮脂や汚れをしっかり落としながら、頭皮への負担が少ないというメリットがあります。
しっかりシャンプーをしているはずなのに頭皮がベタつくという方には切り替えのメリットが大きいのではないでしょうか。
メリット②不要な添加物が少ない
水を使わない固形シャンプーは、液体シャンプーに比べて不要な添加物が少なく、肌への負担がかかりにくい点でもメリットがあります。
一番わかりやすいのが「防腐剤」ではないでしょうか。
液体シャンプーに配合されている成分の中で多くを占めるのが「水」です。水分には微生物が繁殖しやすいため防腐剤が欠かせませんが、固形シャンプーには水分が含まれていないので、防腐剤の使われていないものが多かったり、あるいは使われていても低濃度にしか配合されていません。
それ以外にもシリコーンやアルコールなど多くの液体シャンプーに配合されているような添加物も少なく、固形ならではのシンプルな成分配合になっているのが特徴です。
メリット③場所をとらず持ち運びしやすい
石けんと同じような固形なので、お風呂場でも場所を取りません。
サイズも小さく固形なので外にも持ち出しやすいのがメリットです。液体シャンプーのように重たくもなく、液漏れをする心配もありません。
旅行やスポーツジムなどにも手軽に持っていくことができます。
使ったあともプラスチックボトルを廃棄する必要もなく、環境にやさしいメリットもあります。
固形シャンプー2大ブランド「エティーク」か「ラッシュ」
海外ではいろいろな種類の固形シャンプーがあり選択肢が多いのですが、日本では固形シャンプー(シャンプーバー)と言えば、「エティーク(ethique)」と「ラッシュ(Lush)」が2大ブランドです。
どちらも安全な原料を使った高品質な製品を作っていることに加え、地球環境にも配慮したブランドとして知られており、どちらのシャンプーバーも良質ですが、それぞれの特徴もあります。
エティーク(ethique)シャンプーバー
エティークはナチュラル志向の高いニュージーランドで2012年に誕生したブランドで、日本では2019年から販売が始まりました。
成分へのこだわりが強く、一般的な市販シャンプーに使われるラウレス硫酸NaやラウリルNaはなどの石油系界面活性剤の洗浄成分は使わず、ココナッツ由来のココイルイセチオン酸Na・ココアルキル硫酸Na・デシルグルコシドが洗浄成分として使われています。合成着色料や合成香料、シリコーンなどの添加物も使われていません。
固形シャンプーながら、泡立ちもよく気持ちいい洗い心地が特徴です。突っ張ったりきしんだりすることもなく、乾かした後もふんわりと仕上がります。
シャンプーバーは3種類ですが、「パサつきを抑えたい人向け」「敏感肌の人向け」「頭皮がベタつきやすい人向け」といったように、髪質や頭皮の状態に合わせて選べるので、自分に合ったシャンプーをあまり迷わずに選ぶことができます。
シャンプーバーは1つ110gのワンサイズ。ラッシュに比べ大きめのサイズで販売されています。
価格は1つ2,178円(税込み)。
ラッシュ(Lush)シャンプーバー
ラッシュは、イギリスを本社にしてグローバルに店舗展開している自然派化粧品ブランドです。
日本国内各地に店舗があるので、実際に手に取って香りを確認してから購入することも可能です。
自然派志向のシャンプーバーですが、ラウリル硫酸Naや香料などが使用されており、成分的にはエティークの方が安心感があります。新製品シャンプーでは、ラウリル硫酸Naが含まれていないタイプも販売されるようになってきましたが、大半のシャンプーには配合されています。
ラッシュ社のラウリル硫酸Naに関する考え方は、こちらのページで詳しく紹介されています。
SLS(ラウリル硫酸)は怖くない
ラッシュのシャンプーバーも泡立ちがよく、さっぱり洗うことができます。
シャンプーバーは11種類。種類も豊富なので、自分の髪質に合ったものや好みの香りで選ぶことができますが、反面、多すぎてどれが合うのか迷ってしまうこともあります。
1つ55gとエティークの半分しかありませんが、価格も安く1つ1,180円~1,300円(税込み)。グラム単価で見れば価格面では大きな違いはありません。
店舗数が多いので、近くに店舗があれば、実際に見て匂ってから購入できる上に、シャンプー1つが小さく価格が安いのでエティークに比べると試しやすいと言えます。
おすすめの固形シャンプー
それでは具体的に髪や頭皮の状態別にエティークとラッシュの製品の中から、おすすめの固形シャンプーをご紹介します。
乾燥髪やダメージヘアにおすすめの固形シャンプー
髪がパサつきやすい、カラーや日焼けなどダメージヘアの人向けには、しっかり保湿できるオイル成分が配合された、こちらの2つの固形シャンプー(シャンプーバー)がおすすめです。
エティーク シャンプーバー ピンカリシャス
容量 | 110g |
香り | バニラ&ピンクグレープフルーツの香り |
おすすめタイプ | 乾燥髪・ダメージヘア・普通髪 |
ラッシュ シャンプーバー ココナイス ケーキ
容量 | 55g |
香り | 甘く香ばしいココナツの香り |
おすすめタイプ | 乾燥髪・ダメージヘア・普通髪 |
敏感肌・頭皮に痒みが出る人におすすめの固形シャンプー
敏感肌や頭皮に痒みが出る人は、頭皮の皮脂バランスが崩れ、肌のバリア機能が低下しています。肌に負担の少ない敏感肌向けで、頭皮バランスを整えるのに役立つエッセンシャルオイルが配合された、こちらの2つの固形シャンプー(シャンプーバー)がおすすめです。
エティーク シャンプーバー ヒーリキウィ
容量 | 110g |
香り | ライムの香り |
おすすめタイプ | 敏感肌 |
ラッシュ シャンプーバー ソーク アンド フロート
容量 | 55g |
香り | やや甘いスモーキーな香り |
おすすめタイプ | 敏感肌 |
頭皮がベタつきやすい人におすすめの固形シャンプー
頭皮がオイリータイプの人やしっかり洗ってもすぐに頭皮がベタついてくるという人は、頭皮のオイルバランスが崩れていることがよくあります。頭皮を清潔に洗うことができ、頭皮バランスを整えるのに役立つエッセンシャルオイルが配合された、こちらの2つの固形シャンプー(シャンプーバー)がおすすめです。
エティーク シャンプーバー セントクレメンツ
容量 | 110g |
香り | ライム&オレンジの香り |
おすすめタイプ | オイリー肌 |
ラッシュ シャンプーバー 紫ショック
容量 | 55g |
香り | ラベンダー・ローズマリーの香り |
おすすめタイプ | オイリー肌 |
シャンプーバーの詳細・購入はそれぞれ公式サイトをご確認ください。
固形シャンプー(シャンプーバー)の使い方
まず最初はシャンプーを使わずに、お湯だけで髪を洗って汚れやほこりを洗い流します。
しっかり予洗いをしたらシャンプーバーを使っていきます。
シャンプーバーを髪の付け根から毛先に向けて塗っていきます。
ショートヘアの男性であれば、おでこの生え際から後頭部に向けて、真ん中・右側・左側の3方向から塗れば十分泡立ちます。
もし泡立ちが弱いようなら追加でもう1~2回塗って調整します。
普通のシャンプーのように指と髪で泡立たせながら髪と頭皮を洗います。
全体を洗ったら、洗い残しが出ないように、お湯でよくすすぎます。
コンディショナーバー
シャンプーの後にはコンディショナーバーも使っていますので、併せてご紹介します。
シャンプーで髪を洗いよくすすいだ後に、シャンプーバーと同じように、髪の付け根から毛先に向けて塗っていきます。
シャンプーバーに比べると髪に馴染みにくく、きちんと塗れているのか分かりにくいのですが、髪にコンディショナーバーを押し付けるように塗っていきます。
髪全体に馴染ませたら洗い残しがないように丁寧にすすぎます。
浴室から出たらすぐにドライヤーで髪を乾かして完了!
髪にツヤは出つつも、ふんわりサラッと仕上がります。
固形シャンプー(シャンプーバー)と石鹸シャンプーの違い
固形シャンプー(シャンプーバー)は見た目が石鹸のようですが、石鹸シャンプーとどのような違いがあるのでしょうか。
決まった定義があるわけではありませんが、固形シャンプー(シャンプーバー)と石鹸シャンプーの大きな違いは洗浄成分です。
固形シャンプー(シャンプーバー)は、見た感じは石鹸に近いですが中身はシャンプーです。シャンプーの洗浄成分が使用されており、簡単に言えば、液体シャンプーから水分を除いて固形に凝縮したのと言えます。
石鹸シャンプーはそのネーミングのとおり「石鹸」。主成分は石けん素地、カリ石けん素地などになります。
洗浄力が非常に強いのが石鹸シャンプーの特徴です。また弱アルカリ性なので、髪を洗うとキューティクルが開くため、指に引っかかりやすくキシみやすい面があります。
固形シャンプー(シャンプーバー)では、使い方こそ液体シャンプーと違いますが、泡立ててしまえば普通のシャンプーと大きな違いはありません。
ご紹介したエティークやラッシュのシャンプーバーは、泡立ちもよく、指に引っかかったりキシむ感じもありません。
一度固形シャンプーを試してみてください
固形シャンプーを使い勝手や使い心地から選択しましたが、もう一つの特徴はプラスチックごみを排出しないエコフレンドリーな点です。
エティークでは、バー1個で350mLのシャンプーボトル3本分に相当するとの説明もあり、プラスチックごみを減らせるメリットだけでなく、コスパにも優れています。
男性やショートヘアの方であれば1個でもかなり使えると思います。
今回は、2つの固形シャンプー(シャンプーバー)をご紹介しました。
どちらも優れた固形シャンプーですが、髪質や頭皮の状態によって選びやすいのは「エティーク」でしょうか。
成分へのこだわりも強く、髪や頭皮にトラブルが出やすい男性にも使いやすいと思います。
コンディションに応じて、シャンプーバーとコンディショナーバーのセット使いがしやすいのもエティークの特徴です。
シャンプーバーの詳細・購入はそれぞれ公式サイトをご確認ください。