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40代前半は白髪の増え始める分岐点
30代の頃は白髪があっても数本程度。白髪を見つけて適当にハサミで切っているだけでも良かったのが、40代に入ったころから急に白髪が増えて、ハサミだけでは対応しきれなくなったという方も多いのではないでしょうか。
ホットペッパービューティーが2017年10月に発表した「白髪に関する意識調査2017」によると、男性の白髪が気になりだした平均年齢は『38.0歳』、白髪染めを始めた年齢が『40.9歳』。
あくまでも平均年齢ですので人によっては差がありますが、白髪染めを始めている年齢の41歳前後に白髪の許容量を超えてくる方が多いようです。
40代前半は白髪が増え始める時期。早く白髪が生えて一気に増え始める人とまだ少ない人のギャップの大きな時期でもあります。白髪が増え始めた方は早めに対策をしないと、老けて見られたり疲れているように見られてしまうことにもなってしまいます。
40代で白髪が増え始める原因
40代と言えば働き盛りで会社でもバリバリと活躍されている男性が多いと思いますが、反面、体力や体調面での変化が表れてくる年代でもあります。「30代に比べ疲れが取れにくくなった」「お酒が弱くなった・次の日に残るようになった」「小さな字がぼやけて読めなくなった」「髪のボリュームが減ってきた」など体の衰えがいろいろと表面化してきます。
表面的にわかる変化だけではなく、体の内部でも少しずつ変化が起きてきています。年齢とともに細胞の老化によって顔にしわが増えてくるのと同様、頭皮も老化してきます。40代に白髪が増えてくるのは、頭皮の老化によって「メラノサイトの機能が低下する」ことも大きな原因です。
髪の毛は元々黒いわけではなく、できたばかりの髪は色の着いていない真っ白な状態です。メラノサイト細胞がメラニン色素を作り出すことで徐々に髪に色が沈着して黒髪になっていきます。加齢によってメラノサイトの機能が低下してくると、メラニン色素を十分に生成できなくなり、結果髪は白いまま生えてきてしまうことになります。
血行不良が白髪の原因に
乱れた食生活や不規則な生活による睡眠不足なども白髪を増やす原因になります。30代には無理もきいていたのが、40代になると30代の頃のように対応できなくなってきます。仕事面でも重要な仕事を任させるようになったり、管理職になり上司や部下に気を遣うことも多く、家庭でも子育てや住宅ローンなど精神的なストレスが増える年代でもあります。
生活習慣の乱れに体が追い付かなくなったり過度なストレスを受けることで、白髪や抜け毛を増やす原因になってしまいます。これは、自律神経が乱れることで、体中の血管が収縮し血行が悪化するためです。
髪が成長したりメラノサイトがきちんと働くためには必要な栄養が頭皮や髪に十分に届けられることが欠かせませんが、血行が悪化することで、体の隅々に栄養を送り届けることが難しくなってしまいます。
髪や頭皮にはもともと太い血管がないため、血行不良の影響を受けやすい場所でもあります。栄養が不足してくれば、健康な髪を生やすこともできず、メラノサイトがきちんと機能せず白髪を増やすことになります。
40代男性の白髪対策
40代男性がまず取り組むべき白髪対策は「メラノサイトの機能を改善する」ことです。加齢によるメラノサイトの機能低下はどうしようもありませんが、普段の生活習慣による機能低下は改善の余地があります。
なるべく規則正しい生活を心がけ、質の良い睡眠をとる。ファストフードやインスタント食品を避けバランスのとれた食事を摂る。禁煙をする。適度な運動をする。ストレスを溜め込まず上手に解消していく。など、一般的に健康的だとされる生活を心がけることで、白髪を減らすだけでなく、生活のクオリティも高めることができます。
メラノサイトを活性化する栄養を摂取
バランスのとれた食事を摂ることが前提ですが、そのうえでメラノサイトを活性化する栄養を補給することも効果的です。メラノサイトを活性化する代表的な栄養に「ビタミン12」と「葉酸」があります。
ビタミン12と葉酸は協力し合って赤血球中のヘモグロビン生成を助ける働きがあり、不足すると細胞分裂がうまくできなくなります。正常な細胞分裂ができないとメラニン色素の合成もできなくなるため、メラノサイトの活性化のために欠かせない栄養と言えます。
ビタミン12
ビタミンB12は水溶性のビタミンB群の一種で、動物性食品に多く含まれます。特に多く含む食品は、牡蠣やシジミなどの貝類、カツオやサンマなどの魚類、レバー、チーズなどです。
葉酸
葉酸は水溶性のビタミンB群の一種で、緑黄色野菜などに多く含まれます。特に多く含む食品は、枝豆やモロヘイヤ・ほうれん草などの緑黄色野菜、レバー、いちご、納豆などです。
髪や頭皮を傷めない白髪染めを使う
白髪を増やさないためにはメラノサイトを活性化することが重要ですが、効果を実感するまでにはある程度の月日が必要です。残念ながら、すでに生えてしまっている白髪を黒くすることはできません。
今生えている白髪を黒くするためには白髪染めを使うしか方法はありませんが、その際に使う白髪染めの選び方も重要です。
ドラッグストアやスーパーマケットにも白髪染めのコーナーに多数の商品がありますが、置いてある多くの白髪染めは酸化染料を使ったヘアカラータイプの白髪染めです。
酸化染料を使った白髪染めは、染毛力が強く色持ちも良いというメリットがある反面、髪や頭皮へのダメージを避けることができません。せっかく内側からメラノサイトを活性化させようと生活習慣の見直しをしても、外側から髪や頭皮を傷める行為をしてしまったらどうしようもありません。
若いときであればまだ気にならないかもしれませんが、髪や頭皮へのダメージは白髪だけでなく抜け毛や薄毛の原因にもなってしまいます。40代を迎えた男性にとっては、髪や頭皮のダメージは非常に気になるところではないでしょうか。
そのため、白髪染めを選ぶときは「髪や頭皮を傷めない白髪染めを選ぶ」のが基本です。ヘアマニキュアタイプであれば、染毛力や色持ちは酸化染料に劣りますが、髪や頭皮を傷めることなく安全に白髪を染めることができます。
最近では、塩基性染料とHC染料を組み合わせた染毛力の比較的安定したカラートリートメントタイプが多く販売されており、染まりとトリートメント効果の高さから人気が高まっています。
男性向けの白髪染めは酸化染料タイプが多いのですが、女性向けにはカラートリートメントタイプが多数販売されています。白髪染めは男女兼用商品がほとんどですので、これらのカラートリートメントも選択肢に入れると良いでしょう。白髪だけでなく、髪のボリュームが少なくなってくる40代男性にもぴったりの白髪染めです。
メラノサイトを活性化させながら、今ある白髪は髪や頭皮にやさしい白髪染めでケアしましょう。