オーガニックシャンプーにオーガニック食品、オーガニック化粧品、オーガニックカフェなど巷にはオーガニックと名のつくものがたくさんあふれています。
値段も通常のものより高めに設定されており、なんとなくカラダに良さそうなイメージのあるオーガニックですが、一体オーガニックの定義とは何なんでしょうか？
今回は、知っているようで以外に知らないオーガニックについてご説明します。
また最近話題のオーガニックシャンプーですが、メリットや選び方なども併せてご紹介します。
目次
オーガニックとはどんなもの？
オーガニックとは「有機」のこと。農薬や化学肥料を使わず、太陽や水、その土地に生息する生物、有機肥料によって生産された農産物や加工方法を指します。
農薬や化学肥料はもちろんのこと、環境ホルモンや遺伝子組み換え技術などを使用しておらず、通常に栽培された農産物に比べ化学的リスクが極めて低く安全性が高いのが特徴です。
オーガニックシャンプーは、原料に有機栽培で作られた植物を使用したシャンプーのことを指します。
髪や頭皮に優しいオーガニックシャンプー
スーパーやドラッグストアなどで安価で手に入るシャンプーは、頭皮や髪に刺激となる洗浄力の高い石油系の化学成分が多く配合された界面活性剤を使っています。
これらのシャンプーは泡立ちも良く洗浄力が高いので、汚れや皮脂をきれいに取ることができる反面、洗浄力が高すぎるあまり本来残しておくべき頭皮の皮脂までも取ってしまいます。
皮脂を取りすぎてしまうと、頭皮を乾燥させてしまい、かゆみやフケ、炎症など頭皮トラブルを引き起こす場合があります。
また、刺激の強い化学成分や添加物が配合されていることから、使い続けると頭皮にダメージが蓄積されてしまいます。
オーガニックシャンプーは、カラダや肌に刺激となる化学成分や添加物などを使わずに天然由来成分を主成分として作られているため、肌が弱い方や敏感肌の方、添加物にアレルギーを持っている方でも安心して使うことができます。
シャンプーの特徴
一般の石油系シャンプー
広く一般に販売されている高級アルコール系シャンプー。
メリット：価格が安い、泡立ちが良い、洗浄力が高い
デメリット：洗浄力が高すぎる、頭皮への刺激が強い
主な成分：ラウリル硫酸ナトリウム（Na）、ラウレス硫酸ナトリウム（Na）
オーガニックシャンプー
原料に有機栽培で作られた植物を使用したシャンプー。
メリット：髪や頭皮を傷めない、皮脂を取り過ぎない
デメリット：価格が高い、泡立ちが弱い
オーガニックシャンプーの選び方
オーガニックと言っても、実は法的な定義や世界中で共通化されている明文化された定義はなく、国によってさまざまです。
また、日本でもオーガニック商品の明確な定義がなされていないため製造販売する企業に委ねられているのが実情で、有機植物をごく僅かでも配合していればオーガニックシャンプーとして販売できるという訳です。
そのため、髪や頭皮のためにとせっかくオーガニックシャンプーを選んでも、オーガニック成分はほんのわずかで、ほとんどが化学成分ということもあり得ます。
オーガニックシャンプーを選ぶ際には下記の点に注目してパッケージの裏の成分表示を確認して「本物のオーガニックシャンプー」を選ぶようにしましょう。
アミノ酸系洗浄成分でできたもの
洗浄成分が髪や頭皮などのカラダと同じ成分でできたアミノ酸系洗浄成分配合のものを選びましょう。頭皮や髪に刺激がなく、肌が弱い方や敏感肌の方でも安心して使うことができます。
アミノ酸系洗浄成分で代表的なものには、ラウロイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸Naなどがあります。
添加物表示に気をつける
オーガニックシャンプーであっても、品質を保つために防腐剤や乳化剤などの添加物が使用されています。植物由来と石油由来のものがあるため、品質表示をチェックしましょう。
ノンシリコンのもの
髪をコーティングしてツヤを出す効果のあるシリコンは化学反応によって作られる人工物です。オーガニックシャンプーにはシリコンは入っていません。
さいごに
原料に有機栽培で作られた植物を使用して作られたオーガニックシャンプー。天然由来成分を主成分として作られているため、肌や頭皮にやさしく、肌が弱い方や敏感肌、アレルギーのある方でも安心して使うことができます。
日本にはオーガニック商品の明確な定義がなされていないため、下記の点に気をつけて正しくオーガニックシャンプーを選びましょう。
- アミノ酸系洗浄成分でできたもの
- 添加物表示に気をつける
- ノンシリコンのもの
品質表示をチェックして、本物のオーガニックシャンプーを選んでください。
