水やお湯で洗い流す必要のない「ドライシャンプー」。
元々、災害時や入院時、介護の現場などで使われることが多かったドライシャンプーですが、最近では、外出先でリフレッシュしたいときや、デート前に頭皮の匂いや汚れを落として清潔にしたいとき、アウトドアやスポーツ後の汗を落とすなど、使用シーンが広がってきたことに伴い、販売される製品の数も増えてきました。
ドライシャンプーと言っても、スプレーやムース(泡)、ジェル、シートなど様々なタイプがあり、また製品によっても特長があり、どれを選べば良いのか分からない方も多いようです。
今回は、ドライシャンプーの種類や選び方から、メンズにおすすめのドライシャンプー、また知っておきたいデメリットなどをご紹介します。
目次
ドライシャンプーの種類・タイプ
ドライシャンプーは大きく分けると、「スプレータイプ」「ムース(泡)タイプ」「ジェルタイプ」「シートタイプ」の4種類。
それぞれ特徴やメリット・デメリットがあり、肌質や利用シーンに合わせて選んでみてください。
スプレータイプ
ドライシャンプーの中でも一番一般的なのが「スプレータイプ」。
当てたい場所を狙ってスプレーすることができるので、取扱が楽で、失敗しにくいのが特徴。
スプレータイプにも2つあって、ガスを使ってパウダーを噴射する「パウダータイプ」と、ガスを使わずにミスト状に出てくる「ミストタイプ」があります。特徴が違うため、分けてご説明していきます。
パウダータイプのスプレー
爽快感を求める男性ニーズが高いこともあり、メンズドライシャンプーに多いのがこのパウダータイプのスプレー。
皮脂や汗の吸収力の高い微粒子パウダーを噴射して、頭皮に噴射して全体になじませるだけで、気になるベタつきた匂いを抑えることができます。
使った後もタオルで拭き取る必要もなく、外出先などでも手軽に使えます。
スプレーの利便性とパウダーの吸収力を併せ持ち、さらにタオルドライも不要の最強ドライシャンプーと言えます。
手間をかけずに短時間で頭皮や髪をリフレッシュしたいメンズにおすすめです。
ただし、ガスを使ったスプレー缶なので、処分がやや面倒という点はマイナスです。
ミストタイプのスプレー
昔ながらのドライシャンプーに多いのが、液状ミストの出るミストタイプのスプレー。
水やお湯で洗い流す必要はありませんが、使ったあとはタオルで拭き取る必要があります。
水気が多いので、外出先での使用シーンは少し選びます。
どちらかと言えば、自宅での通常シャンプーの置き換えなどに使いやすいタイプです。
ガスを使っていないので処分が楽である点と、比較的低コストで購入できるものが多い点がメリットです。
今日はシャワーを浴びるのが面倒、といったとき用に1本常備しておくと便利です。
ムース(泡)タイプ
頭皮や髪にムース(泡)をつけて拭き取るタイプのドライシャンプーです。
頭皮や髪を濡らして皮脂や汚れを拭き取るので、ドライシャンプーの中でも、最も普通のシャンプーに近い感覚で使えます。
泡を手に取って頭皮や髪にのせるので、失敗しにくく、ドライシャンプーに不慣れな方でも使いやすいです。
タオルでの拭き取りが前提のドライシャンプーのため、外出先では使いにくく、自宅でしっかり汚れを落としたいときに使うのがおすすめです。
ジェルタイプ
頭皮にジェルをなじませて拭き取るタイプのドライシャンプーです。
タイプ的にはムース(泡)タイプに近い使用感です。
ムース(泡)タイプほどではないですが、ジェルの水気が残ることが多いので、外出先よりも自宅での使用がおすすめです。
シートタイプ
ウェットシートタイプのドライシャンプーです。
水を使わずに、シートで拭き取って捨てるだけなので、手軽に使えて持ち運びにも便利です。
襟足、耳の後ろ側など汗や匂いが気になる場所を拭き取るように簡単に使えます。ただし、頭皮や髪全体を拭き取るような使い方には不向きで、シャンプーとしての洗浄力も控えめです。
いつでもどこでも使えて、手軽にリフレッシュしたい方におすすめです。
出張など飛行機にのるとき機内に持ち込んで使っている方もいるようです。
タイプ別のおすすめメンズドライシャンプー
ここからは具体的にタイプ別のおすすめドライシャンプーをご紹介します。
メンズ製品を中心に男性向けに爽快感が高く使いやすいものをピックアップしています。
▼スプレータイプ(パウダー)のおすすめドライシャンプー
MARO ドライシャンプー
夏場におすすめドライシャンプー!頭皮-5℃で瞬間リフレッシュ
種類(タイプ) | スプレータイプ(パウダー) |
容量 | 40g |
タオル拭き取り | 不要 |
使用シーン | 外出先でリフレッシュ、デート前、外回り後、スポーツ後 |
人気メンズコスメブランド「MARO」シリーズから販売されているドライシャンプー。
メントールと4種類の植物エキスですっきり爽快な使い心地。微粒子パウダーが汗や皮脂をしっかり吸着して、頭皮のベタつきを瞬間的にリフレッシュしてくれます。
シュッとスプレーをすれば、頭皮表面温度を引き下げてくれるので、夏の暑い日中に、汗をかいた頭をクールダウンするのにもピッタリです。
スプレーをして地肌全体に馴染ませるだけなので、使い方も簡単。タオルドライも不要です。
日中髪のベタつきが気になるときや、夏場頭皮の匂いが気になるとき、外回りやスポーツの後など、使用シーンを選ばず、気軽に頭皮をリフレッシュすることができます。
夏場に涼しく使えて、頭皮のベタつきや匂いをリフレッシュしたい方にはこれがおすすめです。
スエロス フレグランスドライシャンプー
頭皮の匂いが気になる方におすすめのフレグランスドライシャンプー
種類(タイプ) | スプレータイプ(パウダー) |
容量 | 60g |
タオル拭き取り | 不要 |
使用シーン | 外出先でリフレッシュ、デート前、外回り後、スポーツ後 |
フレグランスドライシャンプーの名前のとおり、香りにこだわったドライシャンプーです。
男性特有の臭いに効果的に働く3種類の消臭成分配合で、気になる髪や頭皮の臭いをしっかりカバーしたうえで、大人らしいベルガモットがほのかに香ります。
微粒パウダーが頭皮や毛穴に溜まっている余分な皮脂を吸収。頭皮全体にスプレーしてマッサージをするだけで、髪の毛だけでなく頭皮の脂汚れも落ちてスッキリ。
使った後は頭皮のベタつきが取れ、髪もサラサラになり、自然なボリュームが出せます。
現役美容師監修ならではのこだわりのドライシャンプーで、特に頭皮の匂いが気になっている方におすすめです。
▼スプレータイプ(ミスト)のおすすめドライシャンプー
資生堂 フレッシィ ドライシャンプー スプレータイプ
昔から愛用者も多い元祖ともいえる資生堂のドライシャンプー
種類(タイプ) | スプレータイプ(ミスト) |
容量 | 150mL |
タオル拭き取り | 必要 |
使用シーン | シャンプー代わり、災害用の備え、入院中 |
資生堂から販売されている、元祖ドライシャンプーとも言える「フレッシィ ドライシャンプー スプレータイプ」
髪と頭皮全体にスプレーするだけで、匂いや汚れをとり除いてすっきり。メントールとエタノール配合なので、使用感も爽快です。
昔からの愛用者も多く、どちらかと言えば、災害用の備えや入院中などお風呂に入れないとき用に使用している方が多いようです。
スプレータイプながらガスを使用しておらず、扱いや使用後の処理が楽なのも高ポイントです。
最近のドライシャンプーと比べれば洗浄効果は弱いものの、価格がお手頃なのでドライシャンプーを初めて試してみる人、シンプルなドライシャンプーを使いたいという人におすすめです。
▼ムース(泡)タイプのおすすめドライシャンプー
コーセー フレッシュケア ドライシャンプーフォーム
洗った感なら一番!汚れをしっかり拭き取る泡タイプドライシャンプー
種類(タイプ) | ムース(泡)タイプ |
容量 | 180g |
タオル拭き取り | 必要 |
使用シーン | シャンプー代わり、災害用の備え、入院中 |
ムース(泡)タイプのドライシャンプー。泡を手に取って髪や頭皮になじませてタオルなどで拭き取るだけで、ベタつき汚れ・匂い・ムレをすっきりと清潔にしてくれます。
洗い流しは不要ですが、頭皮や髪を濡らして皮脂や汚れを拭き取るので、普通のシャンプーに一番近い感覚で使えるドライシャンプーです。
タオルでの拭き取りが必要ですので、利用シーンは、外出先で手軽に使うというよりは、自宅でシャワーの時間が取れないときやお風呂に入れないときなどのシャンプー代わりといった使い方が合っています。
夏場、朝晩にシャワーを浴びたいけれど、皮脂の落とし過ぎが気になる人にも、1回分をドライシャンプーに替えてみるのもおすすめの使い方です。
しっかり洗った感じがほしいメンズにおすすめです。癖の少ないラベンダーの香りです。
持田ヘルスケア スキナ ドライシャンプー
初心者にも使いやすいムースタイプのドライシャンプー
種類(タイプ) | ムース(泡)タイプ |
容量 | 140g |
タオル拭き取り | 必要 |
使用シーン | シャンプー代わり、災害用の備え、入院中 |
ムース(泡)タイプのドライシャンプー。泡を手に取って髪や頭皮になじませてタオルなどで拭き取るだけで簡単に匂いや汚れを取り除くことができます。
泡状なので垂れずに使え、髪以外の場所についてしまう心配もありません。
手に取って伸ばすのでドライシャンプー初心者にも使いやすいです。爽やかな柑橘系の香り。
こちらも利用は外出先よりも自宅用が合っています。
▼ジェルタイプのおすすめドライシャンプー
オーガニックドライシャンプー AN
オーガニック成分で作られた全身に使える万能ドライシャンプー
種類(タイプ) | ジェルタイプ |
容量 | 200mL |
タオル拭き取り | 必要 |
使用シーン | シャンプー代わり、災害用の備え、入院中 |
あまり種類の多くないジェルタイプのドライシャンプー。頭皮全体にジェルをなじませたら、髪と一緒にマッサージをしてタオルで拭き取るだけでベタつきや汚れ、匂いをきれいに落とすことができます。
オーガニック成分で構成されていて、界面活性剤・保存料・着色料・香料も使用されておらず、敏感肌の人だけでなく、お子さんでも安心して使えます。
ジェルのテクスチャーは垂れない程度に柔らかく、頭皮にも伸ばしやすいです。
髪や頭皮だけでなく全身にも使用可能な万能タイプ。1本あればいざというときにも役立ちます。
シャンプー回数を減らすなど、普段のシャンプーに置き換えて使いたい人にもおすすめです。
▼シートタイプのおすすめドライシャンプー
コーセー フレッシュケア ドライシャンプーシート
いつでもどこでも使える!拭き取るだけのシートタイプドライシャンプー
種類(タイプ) | シートタイプ |
枚数 | 10枚入り |
タオル拭き取り | 不要 |
使用シーン | 外出先でリフレッシュ、デート前、外回り後、飛行機内 |
シートタイプのドライシャンプー。気になる頭皮の匂いやベタつき汚れをシートで拭き取るだけで手軽にケアできます。汗ふきシートの頭皮版のような商品です。
シートタイプなので外出先などいつでもどこでも気軽に使えます。10枚入り。
しっかりシャンプーというよりは、ちょっと気になる汗や匂いをさっと取るようなリフレッシュに使いやすドライシャンプーです。
汗や皮脂でギトギトになってしまう頭皮や髪をこまめにケアしたい方におすすめです。
癖の少ないラベンダーの香りです。
ドライシャンプーの活用で頭皮の洗い過ぎ予防
男性の頭皮は女性に比べても皮脂の分泌量が多く、頭皮や髪がすぐにベタついてくるという方も多いと思います。
特に汗をかきやすい夏場には、何度もシャワーを浴びてシャンプーをしている男性も多いのではないでしょうか。
シャンプーをして汚れや皮脂を洗い流せばすっきりして気持ちいいのですが、シャンプーの使い過ぎは頭皮への負担が大きく、さまざまな頭皮トラブルの原因にもなってしまうのです。
余分な皮脂はきちんと洗い流す必要がありますが、皮脂は全て洗い流してしまってよいものではありません。皮脂には天然バリアとしての役割があり、頭皮を紫外線など外部からの刺激から守ったり、頭皮の水分が外に逃げ出さないように保湿する重要な働きをしています。
洗浄力の強いシャンプーを使って1日に何度もシャンプーをして、皮脂を全て洗い落としてしまうと、頭皮を乾燥させてしまったり、皮脂の過剰分泌を招いてしまい逆にベタつきや匂いを強めてしまうなど、頭皮には悪影響が出る可能性があります。
日本では毎日のシャンプーが習慣になっていますが、世界的には毎日シャンプーをしないほうが良いという意見もあり、洗い流すシャンプーは3日おきに減らして使うことも多いようです。
毎日のシャンプーは別にしても、少なくとも1日に2回以上シャンプーをすることは過剰です。朝はシャンプーで洗い流しても、夜のシャンプーはドライシャンプーに置き換えるなど、頭皮ケアも考えてドライシャンプーを活用いただければと思います。
きちんとシャンプーをして頭皮を洗っているのに、すぐにベタついてくる方や匂いが気になるという方も、頭皮の洗い過ぎが原因になっている可能性もあり、一度ドライシャンプーを試してみてください。
知っておきたいドライシャンプーのデメリット
ドライシャンプーは、水やお湯で洗い流さなくても使え、手軽に頭皮や髪の汚れを落とし匂いを取ってくれる便利なアイテムですが、その洗浄力はどうしても限定的です。
完全に普通のシャンプーからドライシャンプーに置き換えてしまうことはできません。
皮脂を取り過ぎるのはよくないことは先ほどお伝えしましたが、皮脂が蓄積されてしまうことも頭皮にとって決して良い環境とは言えません。
毎日洗い流す必要はありませんが、定期的に普通のシャンプーを使って皮脂や汚れを洗い流す必要があります。
おすすめの使い方としては、普通のシャンプーとドライシャンプーの併用です。朝だけ(あるいは夜だけ)普通のシャンプーで余分な皮脂や汚れを洗い流し、それ以外はドライシャンプーを使うといった使い方が効果的です。
また、もう一点デメリットというか注意点があります。
ドライシャンプーは揮発性の高いエタノールが配合されていることが多く、爽やかに使える反面、敏感肌の方には刺激になったり、乾燥しやすくなる場合もあります。心配するレベルではないと思いますが、気になる方は注意しながら使うようにしてください。
ご紹介したメンズドライシャンプー一覧
気になるドライシャンプーはありましたか?
最後にご紹介したドライシャンプーの一覧をまとめていますので、気になったドライシャンプーがありましたら、下のリンクから戻ることができます。
■ムース(泡)タイプのおすすめ
■ジェルタイプのおすすめ
■シートタイプのおすすめ