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白髪止めで面倒な白髪染めから卒業したい!
今後1000回も白髪染めを続けますか?
染めても次から次へと増えてくる白髪。
ヘアカラーを使えば、染め直しの頻度は月1回程度ですみますが、髪や頭皮を傷みそう・・・。年を取ってから髪が薄くなるのも怖い・・・。
ヘアマニキュアやカラーリンス・白髪染めトリートメントを使えば、髪や頭皮は傷めにくいけど、染め直しの頻度は最低でも週1回。
白髪染めも、染める1回1回はそんなに手間暇を取るわけではないのですが、面倒と言えば面倒。
週に1回染めるとすると、年間で50回も染め直しが必要になる計算です。
今後もし20年間ずっと染め続けるとしたら、1,000回も白髪染めをすることになり、考えただけでもぞっとします。
グレイヘアの選択はあり?
いつまで白髪染めを続けないといけないのか。
いっそのこと白髪染めをやめてしまいたい気持ちもあります。
最近では白髪を染めないスタイルが「グレイヘア」ともてはやされ、白髪を染めない人が少しずつ増えているようです。
テレビを見ても白髪のまま出ている芸能人が増えたことを感じます。
吉川晃司さんやカズさん、イチローさんのように白髪の有名人も多く、むしろ白髪のほうがオシャレ度が増しているような印象さえ受けます。
女性でも、今までであれば白髪のままテレビに出るということは少なかったと思いますが、近藤サトさんのように白髪のままテレビに出ても昔ほど違和感がなくなってきました。
「染めなくて済むならいいな」とは思いますが、白髪を染めないグレイヘアは、それなりに人を選ぶんじゃないかと思います。
グレイヘアが似合う人もいるとは思いますが、一般の人が白髪染めをやめてグレイヘアに挑戦したらたぶん同じような感じにはならず、とんでもないことになりそうです。
私のグレイヘア体験
私自身も一度だけ挑戦してみたことがあります。2ヶ月ほど染めるのを我慢してみたのですが、想像していた以上に結果は悲惨でした。
生え際は3cmほど白髪交じり、染めていた黒髪とコントラストが出て、余計に白髪が目立つ始末。
自分で見ても、10歳くらい老けたような印象で、心なしか顔色も悪く感じます。何度も白髪染めを手に取りそうになるところを我慢しました。
職場でもあまり好印象に受け取られることはありませんでした。
「何かあった?」「疲れてる?」「ストレスたまってる?」なんて心配もされてしまいました。
グレイヘアに挑戦していることを言うと納得していましたが、みんな白髪染めは面倒だけど、やっぱり外に出るなら染めない選択肢はないという意見が大半でした。
結局、家族からの「全然似合ってないよ。染めたら。」の一言でグレイヘア断念。きれいに染まった髪を見たときは正直ホッとしました。
実際に白髪染めをやめてみて気付いたのは、グレイヘアにするには、白髪の割合が半分を超えた人じゃないと似合いにくいのではないかということ。
私の場合は、白髪が髪全体の2~3割ほどしかないので、たぶんこのまま続けても、黒髪の中に白髪がまだらに交じって、髪全体がきれいなグレイヘアになることはないように思います。
また、白髪染めをやめると黒髪部分と白髪部分の境目が目立ってしまい、この移行期間をいかに乗り越えるかも課題です。この移行期間を乗り越えるには強い意志が必要で、ここを乗り越えられずに挫折してしまう人も多そうです。
白髪止めで白髪染めを卒業
こんな悩み、ありませんか?
- 面倒な白髪染めを卒業したい
- グレイヘアにするには白髪が少なすぎる
- そもそもグレイヘアなんて私には似合わない
- グレイヘアに合わす服装が難しい、スーツに白髪はただのオジサン
- やっぱり髪の毛は黒いほうがいいに決まってる
- 髪を染めなくても白髪がなくなれば一番うれしい
私と同じくこんな気持ちをお持ちの人も多いのではないでしょうか。
白髪を染め続けるのは面倒。グレイヘアは似合わない。髪は黒いほうが若く見える。でも染めるのは面倒。でも結局染めるしかない。
こんな堂々巡りをしていた私が、色々と勉強した結果に選択したのが「白髪止め」という方法。
白髪染め(しらがぞめ)ではなく白髪止め(しらがどめ)。白髪染めを使わずに白髪が増えるのを止めようとする試みです。
面倒な白髪染めから解放されて、しかも白髪ケアをしなくても黒髪が維持できれば、こんなうれしいことはありませんよね。
私が実践した白髪止めの中で、わりと効果が高く続けやすいと思えた2つの方法をご紹介します。外側と内側の両面からのアプローチですが、どちらも手間はかからず簡単にできる方法です。
両方やってもらう方がいいですが、読んでいるだけでなく、まずは実際にやってみることが重要。どちらでもいいので自分にできそうな方法から試してみてください。
白髪が増える要因
そもそもですが、白髪が生えてきたり、白髪が増えてくる要因をご存知ですか?
白髪の原因や改善方法は医学的に完全に解明されているわけではありませんが、少しずつそのメカニズムが解明されつつあります。白髪の最も大きな要因は加齢によるメラノサイトの機能低下ですが、それ以外にも生活習慣やストレスなども要因になると言われています。
そのため、白髪改善をうたうホームページの中には「睡眠の質を高めると白髪が改善する」「白髪を治すには生活習慣の見直しが必要」「なるべくストレスを溜め込まないように」などと紹介されていることも多いのですが、なかなか実践するのは難しいと思います。
改善した生活習慣を継続できればいずれ効果は出るのでしょうが、即効性は期待できず、効果があるとしても何年もかけて効果が顕在化するようなかなり長期的な改善方法になると思います。
白髪は増やしたくないけど、あまり難しいことはしたくない、何年も待てない、もう少し早く効果を感じたい、というのが本音ではないでしょうか。
白髪の原因はメラノサイトにあった
白髪の原因は、基本的にはメラノサイトという細胞の働きが悪くなってしまうこと。
髪は、メラノサイト細胞が作り出すメラニン色素によって黒くなります。このメラノサイト細胞の働きが弱まると、メラニン色素の作られる量も減ってしまい、その結果髪は黒くなれず白いまま生えてくることになります。
メラノサイト細胞の働きが低下する主な要因は次の3つ。
メラノサイト細胞の働きが低下する主な要因
- 活性酸素の増加で細胞老化しメラノサイトの活動が弱まる
- 肌のバリア機能が破壊され毛根を育てる頭皮環境が悪化している
- メラノサイトに十分な栄養が行き届いていない
人は年を取ってくると、体内で活性酸素を分解する力が弱まってしまい、体内に活性酸素が増えてしまうことで、細胞を酸化(=老化)させやすくなってしまいます。
活性酸素は、生活習慣の乱れや喫煙、ストレス、紫外線、喫煙、ヘアカラーなどでも増加することが分かっています。
そのため、体内の活性酸素を増やさないためには、生活習慣を見直し、ストレスを溜め込まず、抗酸化作用のある食べ物を摂取して、総合的にアンチエイジングをはかっていくことが重要です。
自分自身を戒め、生活習慣を見直すことができれば、将来的には少しずつメラノサイトの働きも改善することが期待できます。白髪だけでなく、アンチエイジングで身体を健康的に維持するためにも役立つと言えます。
ただし、これは実践するのはなかなか難しく、病気にでもなればやむなく取り組めるかもしれませんが、普段生活している中で生活習慣を全て見直していくというのは現実的ではありません。
人は飽きっぽい生き物です。苦労して摂生しても、何年も効果が分からなければ、なかなか継続することはできません。見直すにしても無理のない範囲で少しずつやっていくのが良いと思います。
私も最初は「体も健康になって白髪もなくなるのならちょっと頑張ってみるか!」と思い、寝る前のスマホ確認をやめたり、体を動かす機会を増やしたり、と小さなことから始めてみましたが、いまいちピンときません。こんなことをしても白髪が減るとは思えず、モチベーションも維持できず、結局長続きしませんでした。
その後に実践した白髪止めの方法は、残りの「肌のバリア機能」と「メラノサイトの栄養」の2つに働きかけるものです。それぞれの具体的な方法について詳しくご紹介します。
シャンプーの見直しで白髪止め(肌のバリア機能改善)
白髪止めの一つ目の方法は、シャンプーの見直しです。
市販されているシャンプーの中で、本当に良い成分だけが配合されたものは実はそんなに多くありません。と言うよりも、いろいろ調べてみて驚きましたが、ほとんどのシャンプーに髪や頭皮に良くない成分が入っていることが分かりました。
テレビCMなどでよく見かけるシャンプーや有名メーカーの販売しているシャンプーを購入されている方も多いと思いますが、使い続けることで、知らず知らずのうちに白髪を増やしてしまっている可能性もあります。
特にシャンプーに配合されている洗浄成分(界面活性剤)には問題があることが多く(※界面活性剤=悪というわけではなく、種類と配合量が問題)、シャンプーの見直しを行うだけでも、白髪の改善や髪や頭皮のトラブルが解消することがあります。
界面活性剤の危険性については多くの書籍やサイトでも書かれていますが、界面活性剤が実際に髪や頭皮にどのような問題があるのか、頭皮や髪に優しいシャンプーの選び方、具体的にどのシャンプーが良いのかをご紹介します。
界面活性剤はシャンプーに必要不可欠な成分
肌のバリア機能が破壊され、頭皮環境が悪化してしまうと、メラノサイトの働きが低下し、白髪になるだけでなく、健康的な髪の育成にも影響が出てきます。
肌のバリア機能は、紫外線や乾燥によっても破壊されてしまいますが、実は普段使っているシャンプーに含まれる界面活性剤も大きな影響を及ぼしているのです。
界面活性剤と言うとよく悪者扱いされていますが、必ずしも「界面活性剤=悪」と言うわけではありません。界面活性剤の入っていないシャンプーはないくらいで、界面活性剤はシャンプーにとって必要不可欠な成分です。
皮脂やスタイリング剤などの脂汚れは、お湯だけで洗っても油ではじかれてなかなか落とすことができないと思います。そこで必要になるのが界面活性剤です。
界面活性剤とは、簡単に言えば「混ざり合わない水と油を結びつける」働きをする成分。髪や頭皮に付着した脂汚れを、油と相性の良い「疎水基」で包み込み、水と相性の良い「親水基」が水に馴染んで洗い流すことができるのです。
界面活性剤の何が問題?
それでは界面活性剤の何が問題なのかと言うと、それは配合されている界面活性剤の「種類と配合量」です。
界面活性剤を使って油汚れを落す仕組みは食器用の洗剤や洗濯用の洗剤も同じです。洗剤を使って食器洗いをした後に手がカサカサになってしまうことがありますが、これは強力な界面活性剤によって、手の水分や油分が奪われてしまっていることが原因です。
食器用や洗濯用の洗剤は、強力な油でも落とせるように非常に強い界面活性剤が使われていますが、シャンプーに使われている界面活性剤の中にも、洗浄力の非常に強いものが使われていることがあります。
シャンプーの働きが髪や頭皮の汚れや脂分を落とすことであることを考えると、シャンプーの洗浄力が強いほど「汚れをしっかり落とせて良いのでは?」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
皮脂は髪や頭皮に残り過ぎれば、炎症を起こしたり、かゆみ・匂いの原因になったりとトラブルの要因にもなりますが、皮脂を全て取り除いてしまうこともトラブルの要因になってしまうのです。
皮脂の取り過ぎが絶対にダメな理由
皮脂は頭皮を含め肌にとって「肌のバリア機能」を維持するために無くてはならないものです。
皮脂は肌や頭皮の表面で、汗と混ざり合い薄い膜を作ります。これが、いわゆる「肌(頭皮)のバリア機能」です。
皮脂の膜が、盾となり紫外線やホコリなど外部からの刺激から頭皮を守り、そして頭皮の表面にフタをするように頭皮の内部から水分が蒸発するのを防ぐ役割もあります。また、頭皮で雑菌が繁殖するのを予防する働きもあります。
バリア機能の働き
- 紫外線やホコリなど外部からの刺激から頭皮を守る
- 頭皮の内部から水分が蒸発するのを防ぎ、頭皮の潤いを守る
- 雑菌の感染や繁殖を予防する
洗浄力の強いシャンプーを使い、頭皮の皮脂を全て取り除いてしまえばどうなるでしょうか。
皮脂がなければ頭皮のバリア機能は弱まってしまい、外部からの刺激やダメージに直接晒されてしまいます。特に問題が大きいのが紫外線ダメージです。紫外線は活性酸素の発生要因となり、メラノサイト細胞を老化させ、働きを弱めてしまうことになります。
また、頭皮の表面のフタがなくなることで、頭皮から簡単に水分が蒸発してしまい、頭皮の乾燥が進んでしまいます。頭皮の乾燥は、頭皮環境を悪化させ、さまざまな頭皮や髪のトラブルの要因になります。
さらに洗浄力の強いシャンプーは、頭皮の乾燥を防ぐために、保湿剤が多く配合されていることがあります。
先ほど、界面活性剤の働きは「混ざり合わない水と油を結びつける」とお話しましたが、これらの保湿剤を頭皮の内部に簡単に侵入させやくなってしまいます。
これらの保湿剤は水を抱え込む働きがあるので、使ってしばらくはしっとりと保湿されているように感じますが、実際には一時的に皮脂や角質の水分に置き換わっているだけで、言うならば張りぼての状態です。
この状態が続いてしまうと、頭皮の表面だけでなく、その下にあるセラミド構造も破壊されてしまい、徐々に頭皮が本来持っているはずのバリア機能を弱らせてしまいます。その状態が続くことで毛根もダメージを溜め続けることになります。
界面活性剤の種類
界面活性剤にも種類があり、水に溶けたときのイオン化の状態によって4つに分けられます。
界面活性剤の種類
- アニオン(陰イオン)界面活性剤
- カチオン(陽イオン)界面活性剤
- 両性(アンホ)界面活性剤
- ノニオン(非イオン)界面活性剤
アニオン(陰イオン)界面活性剤
- 水に溶けると親水基が陰イオン(ー)になる。
- 泡立ちがよく洗浄力が高いのが特徴。
- 乳化・分散性に優れている。
- 洗剤やシャンプーに利用される。
カチオン(陽イオン)界面活性剤
- 水に溶けると親水基が陽イオン(+)になる。
- 毛髪に付着しやすく滑らかな手触りにするのが特徴。
- 静電気を防ぎ殺菌作用が強い。
- ヘアコンディショナーやトリートメントに利用される。
両性(アンホ)界面活性剤
- 水に溶けたときのpHによって、陽イオン・陰イオンに変化する。
- 効果がマイルドで刺激が弱く毒性が低いのが特徴。
- シャンプーの泡立ちを補助したり、乳化安定にも役立つ。
- リンスインシャンプーやベビーシャンプーに利用される。
ノニオン(非イオン)界面活性剤
- 水に溶けても親水基はイオンにならない。
- 他の界面活性剤と組み合わせて洗浄力や乳化を補助。
- 泡立ちが少なく食器用洗剤に利用される。
シャンプーに使われる界面活性剤
この中で一般的にシャンプーに使われているのが、アニオン(陰イオン)界面活性剤と両性(アンホ)界面活性剤です。
シャンプーに配合されるアニオン界面活性剤は、さらに次の4つのタイプに分類されます。
シャンプーに配合される界面活性剤
- 石けん系界面活性剤
- 高級アルコール系界面活性剤
- アミノ酸系界面活性剤
- ベタイン系界面活性剤
これらの界面活性剤の中でも問題を引き起こしやすいのが、高級アルコール系界面活性剤です。
よく泡立ち洗浄力・脱脂力が高いためシャンプーとしての機能性が高く、加えて原価が安く低コストで作ることができるため、市販されているシャンプーの多くにこの高級アルコール系界面活性剤が配合されています。
反面、刺激が強く髪や頭皮のトラブルの元になりやすく、また洗浄力・脱脂力が非常に強いため、皮脂を取り過ぎてしまう問題があります。
皮脂は頭皮のバリアとして必要不可欠な存在です。皮脂を取り過ぎてしまうことは頭皮のバリア機能を自ら破壊する行為とも言えます。
配合されている界面活性剤はボトルやパッケージの成分表を見ればすぐに分かります。高級アルコール系界面活性剤の●●硫酸Na、●●クロミド、●●プロミドなどの成分が入っているシャンプーには注意が必要です。
界面活性剤の特徴比較
アニオン界面活性剤 | 両性界面活性剤 | |||
---|---|---|---|---|
高級アルコール系 | アミノ酸系 | 石けん系 | ベタイン系 | |
泡立ち | よい | 弱い | 弱い | 弱い |
洗浄力 | 高い | 高い | 比較的低い | 低い |
脱脂力 | 高い | 高い | 比較的低い | 低い |
刺激 | 比較的強い | 比較的弱い | 弱い | 弱い |
原価 | 安い | 安い | 高い | 高い |
どんなシャンプーを選べば良いの?
それでは、どんなシャンプーを選べばよいかと言うと、タイプで言えば、アニオン界面活性剤の中でもアミノ酸系のもの、あるいは両性界面活性剤です。
どちらも、泡立ちが弱いデメリットはありますが、髪や頭皮への刺激が弱く、洗浄力・脱脂力がマイルドなので、適度に皮脂を洗い流すことができます。
どのシャンプーも、基本的には1種類の界面活性剤で作られているわけではなく、複数の界面活性剤が組み合わされて作られているのが一般的です。
そのためアミノ酸系シャンプーと言っても、成分表をよく見てみたら、アミノ酸系の界面活性剤に加えて、高級アルコール系界面活性剤や毒性の強いカチオン界面活性剤がたっぷり配合されているケースもあります。
また界面活性剤は配合される種類が多いほど作用が相乗的に強まるため、あまり界面活性剤の配合数の多いシャンプーも避けたほうが無難です。
さらに、保湿のための合成ポリマー類の多く配合されているものも危険です。使った瞬間は水分を溜め込み保湿されているように感じますが、実際には見せかけの保湿で、頭皮の元々もつ保湿機能を弱め、毛根にダメージを与える要因になってしまいます。
頭皮環境を整え、正常な頭皮のバリア機能を取り戻すためには、頭皮の皮脂量を適切にコントロールすることが重要です。そして見せかけの保湿ではなく、頭皮自身がもつ保湿の能力を取り戻すことも必要です。
シャンプーを見直すだけでも、少しずつ頭皮環境が改善し、髪の健康が戻っていくことが実感できると思います。毛根のメラノサイトの働きも戻ってくれば、白髪も少しずつ減ってくることが期待できます。
白髪止めにオススメのシャンプー
それでは具体的にどのシャンプーを使えば良いのでしょうか。
私がいくつかシャンプーを検討して、最終的に行き着いたシャンプーは、haruシャンプーというスカルプシャンプーです。
今のところ、白髪止めシャンプーとしては、ベストな選択だと思っています。
まず重要な洗浄成分(界面活性剤)ですが、haruシャンプーには3種類の洗浄成分が配合されています。
ココイルグルタミン酸TEA、コカミドDEA、ココイルメチルアラニンNaは、いずれも植物のヤシ由来のアミノ酸系の洗浄成分で、頭皮や髪への刺激が少なく、控えめな洗浄力でマイルドに洗うことができます。
アミノ酸系・ノンシリコンと言うと、泡立ちが弱くなりがちですが、haruシャンプーは、まだ泡立ちはマシで、結構クリーミーな泡が立ち、洗い心地は悪くありません。
高級アルコール系の洗浄成分やカチオン界面活性剤が使われていないだけでなく、シリコンや合成ポリマーなどの頭皮のバリア機能に心配な成分も無添加です。
合成香料や合成着色料、紫外線吸収剤、合成防腐剤、合成保存料など頭皮や髪に負担がかかる化学成分なども添加されておらず、成分は100%天然由来で安心して使うことができます。
また、スカルプシャンプーと言うだけあって、育毛剤にもよく配合されている「キャピキシル(アセチルテトラペプチド-3+アカツメクサ花エキス)」や、キャピキシル以上の効果が期待される新成分「欧州ホップエキス」など、洗浄成分以外にも頭皮環境に働きかける成分も多く配合されています。
さらに、抗酸化作用の強い「リンゴ果実培養細胞エキス」や「ハイブリッドローズ」「ヘマチン」など、頭皮環境改善に役立ちそうな美容成分も配合されており、かなり贅沢なシャンプーだと思います。
また、シャンプーだけでサラサラに仕上がりますので、シャンプー後にリンスやコンディショナーが不要なのもポイントです。
一手間少なくて済むというメリットもありますが、一番のメリットはリンスやコンディショナーに含まれるカチオン界面活性剤が頭皮に触れる機会がカットされることです。カチオン界面活性剤は、帯電防止や殺菌のためにほとんどのリンスやコンディショナーに含まれていますが、頭皮に残ると刺激になったり、頭皮のバリア機能に悪影響を及ぼすことがあり、リンスやコンディショナーを使わなくて済むなら使わないほうが安全で安心です。
天然成分だけで作られたアミノ酸系の洗浄成分。育毛剤にも配合される成分や美容成分も豊富に配合。リンス・コンディショナーも不要。少し価格が高いところはマイナスですが、全体的にはバランスのよく取れたシャンプーです。
白髪や髪のボリュームが気になっている方、髪や頭皮のトラブルに悩まされている方、一度haruシャンプーを使ってみてください。
使ってすぐに変化が現れるわけではありませんが、少しずつでも頭皮環境が改善し、頭皮のバリア機能を取り戻すことができれば、健康な頭皮から生える髪も健康になってくると思います。
公式サイト haruシャンプー
必要な栄養を摂取して白髪止め(メラノサイトの栄養補給)
白髪止めのもう一つの方法は、メラニン色素を生み出すメラノサイト細胞にきちんと栄養を補給することです。
シャンプーの見直しは「外側から」のアプローチですが、栄養補給は「内側から」アプローチすることで白髪を止めようとする方法です。
髪も身体の一部です。内臓や皮膚と同じく、髪も食べたものから作られています。
食生活が乱れると肌が荒れてくるのと同じように、食生活の乱れは肌と同じように髪や頭皮にも悪影響を及ぼします。
「乱れた食生活を送らず、髪に良いものをきちんと食べる」という基本的なことを日々積み重ねることによって、白髪予防に繋げることができると言えます。
白髪の原因はメラニン色素の不足
そもそも髪の毛は、最初から黒いわけではなく、生まれたての髪の毛は何も色のついていない透明な状態です。
毛根にある毛母細胞によって髪が成長し、メラノサイト細胞で作られるメラニン色素が入り込むことで、髪の成長とともに髪が黒くなっていきます。
メラニン色素が多いほど髪は黒くなり、メラニン色素が少なくなったり、正常に作られなくなると白いままの髪である白髪が生えてくることになります。
メラニン色素は、メラノサイト細胞に含まれるアミノ酸の一種である「チロシン」を原料として、「チロシナーゼ」というメラニンを合成する酵素が作用することによって作り出されます。
髪に色をつけるメラニン色素を生成するためには、原料であるチロシンを摂取し、メラニン合成の働きをするチロシナーゼを活性化させることが重要です。
逆に言うと、チロシンを摂取し、チロシナーゼを活性化させることができれば、メラニン色素の働きを取り戻す可能性も十分にあると言えます。
栄養が行き届くためには血流も重要
身体に必要な栄養は、全て血流にのって送り届けられます。それは毛根も同じです。頭皮にある毛細血管から毛根に栄養が送られ、さらに毛母細胞やメラノサイト細胞に栄養が届けられます。
しかし、頭皮が血行不良になると栄養がきちんと送り届けられず、毛母細胞やメラノサイト細胞の働きが低下し、メラニン色素が生成されず白髪の原因になってしまいます。
血行不良は身体のどこでも起こりうる可能性がありますが、中でも頭皮は血行不良を起こしやすい場所と言われています。
頭皮には太い血管が通っておらず毛細血管しか通っていません。また身体全体で見れば、毛髪は生命を維持するうえでの優先度が低いため、栄養の供給が他の重要な臓器の後回しにされてしまうことから、血行不良になりやすいのです。
せっかくメラニン色素の働きを取り戻す栄養を摂取しても、毛根までにきちんと届かなければ期待する効果を得ることはできません。
そのため、身体全体の血行を促進するための栄養素を摂取することも重要です。
白髪の天敵である活性酸素
メラノサイト細胞の働きが低下する要因でも出てきましたが、年齢とともに活性酸素を分解する力が弱まり、体内に活性酸素が増えてしまうことで、細胞を酸化(=老化)させやすくなってしまいます。
活性酸素自体は、免疫機能として、体内に侵入してきたウイルスや細菌を撃退するために重要な役割を果たしていますが、増えすぎると必要な細胞まで攻撃するようになり、メラノサイト細胞の働きを低下させてしまうのです。
活性酸素は、加齢のほか、生活習慣の乱れ、喫煙、ストレス、紫外線、喫煙、ヘアカラーなどでも増加するため、生活習慣も無理のない範囲で見直していくことが重要です。
それと併せて、活性酸素が増えるのを抑えるために、体内の抗酸化作用を高める栄養素も摂取すると効果的です。
白髪予防の栄養だけ摂取しても効果は期待できない
白髪予防のために食べ物を考えることは「内側からのケア」として非常に重要です。
即効性は期待できませんが、日々摂取する食べ物を意識することで、少しずつ身体に変化が現れるはずです。
ただし、前もってお伝えしておきたいことがあります。
それは「髪にだけ有効な栄養を摂取しても効果は期待できない」ということです。
白髪予防に良い食べ物はいくつかありますが、そればかりを食べ続けても白髪予防に効果を期待することはできません。
私たちは、髪のためにだけ栄養を摂取しているわけではありません。健康的な生活を送るためには、身体に必要な栄養をバランスよく摂取することが重要です。
栄養は単独で働いているわけではなく、栄養同士が相互に作用して働きます。単独で栄養を摂取しても作用する栄養が不足していると力を発揮することができません。
バランスよく栄養を摂取する食事をしながら、そのうえで髪に必要な栄養を意識して摂取していくことが大切です。
白髪予防に効果が期待できる食べ物
髪の毛を作るために必要な食べ物
それでは、具体的に、白髪の予防に効果的な食べ物をご紹介していきます。
最初は、髪の毛を作るために必要な食べ物です。白髪を予防するためには健康な髪の毛を作る必要があります。
たんぱく質を含む食べ物
私たちの体は主にたんぱく質によって作られており、髪の毛もたんぱく質が材料になります。たんぱく質とはアミノ酸の結合物ですが、髪を作るたんぱく質は次の18種類のアミノ酸で構成されています。
シスチン、グルタミン酸、アルギニン、ロイシン、セリン、グリシン、スレオニン、アスパラギン酸、バリン、アラニン、プロリン、チロシン、フェニルアラニン、リジン、イソロイシン、メチオニン、ヒスチジン、トリプトファン
健康な髪を作るために、良質なたんぱく質を摂取しましょう。
また、たんぱく質を合成するためには細胞の代謝に関与するビタミンB6や葉酸等の水溶性ビタミン(ビタミンB群)も必要不可欠です。合成に必要なアミノ酸が不足すると、たんぱく質をいくら摂取しても、効率的に利用することができません。
- 肉類
- 魚類
- 大豆製品
- 乳製品
- 卵
亜鉛を含む食べ物
亜鉛はミネラルの一種で、細胞の生まれ変わりにとって必要不可欠な栄養素です。たんぱく質の代謝を助ける働きによって、頭皮や毛髪の生まれ変わりを助ける重要な働きもしています。
亜鉛はミネラルの中でも不足しがちなため、意識して摂取する必要があります。
- 牡蠣、ホタテ貝などの貝類
- 豚レバー
- 牛肉
- 玄米
ビタミンB群を含む食べ物
ビタミンB群とは、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8種の水溶性ビタミンの総称です。
細胞の代謝やたんぱく質の合成に欠かせない栄養素です。皮膚や頭皮を健康に保つ働きもするビタミンです。
ビタミンB12や葉酸などは、メラノサイト細胞を活性化させる働きがあります。ビオチンは、皮膚や粘膜・髪の毛の健康維持を助ける重要な役割をする栄養素です。
ビタミンB群は、体に貯めておくことができないため、毎日摂取する必要があります。
- レバー
- 魚類
メラニン色素の働きに必要な食べ物
チロシンを含む食べ物
チロシンはアミノ酸の一種、メラニン色素の材料になる重要な栄養素です。体内ではたんぱく質のアミノ酸の一つフェニルアラニンから合成されます。
ストレスがメラノサイトの働きを低下ささえることが分かっていますが、チロシンはメラニン色素の材料になるだけでなく、ストレスや疲労を緩和する働きもあります。
- 乳製品
- バナナ・アボカド・リンゴなどの果物類
- 大豆製品
ヨウ素(ヨード)を含む食べ物
ヨウ素(ヨード)はミネラルの一種で、代謝を促進することによって、皮膚や髪・爪の健康維持に重要な役割を担っており、メラノサイト細胞の活性化にも重要な役割をもつ栄養素です。
昆布やわかめなど海藻類や魚介類に多く含まれており、元々海藻を多く食べる日本人にはヨウ素(ヨード)が不足することはあまりありませんでしたが、日本人の食生活も変わってきており、海藻類や魚介類をあまり食べない方の場合には不足してしまうこともあります。
- 昆布・わかめなど海藻類
- イワシ・サバなどの魚介類
銅を含む食べ物
銅はミネラルの一種で、メラニン色素を作るために必要な酵素チロシナーゼの合成に欠かすことのできない栄養素です。
メラニン色素の原料になるチロシンと併せて摂取することで相乗効果が期待できます。
- イカ・タコ・エビ・牡蠣などの魚介類
- レバー
- 大豆製品
ビタミンEを含む食べ物
白髪予防に効果が期待できる栄養素を摂取しても、頭皮にまで送り届けられなければ期待する効果は得られません。
ビタミンEには、毛細血管を広げる働きがあり、血流を改善する効果が期待できます。
さらにビタミンEには強い抗酸化作用があり、白髪の原因にもなる活性酸素から体を守る効果もあります。
- うなぎ・あゆなどの魚類
- アーモンド・落花生などのナッツ類
- ひまわり油・サフラワー油などの植物油
セサミンを含む食べ物
セサミンは、胡麻(ごま)の種子に含まれるゴマリグナンというリグナン類の一種です。
抗酸化作用を持ち、白髪の原因にもなる活性酸素から体を守る効果も期待できます。
- ごま
- ごま油
効率的に栄養を摂取するなら白髪専用サプリ
白髪を予防改善するために必要な栄養素をまとめてみました。
バランスの良い食事を摂りながら、これらの栄養素を意識して摂取することで、白髪に悩まない頭皮環境を作りましょう。
ただ、食事だけで白髪予防の栄養素をバランスよく摂取するのは簡単ではありません。
効率よく必要な栄養素を摂取するならサプリメントもオススメです。最近では白髪予防に役立つ成分を中心に配合された専用のサプリも販売されています。
白髪専用サプリもいくつか販売されていますが、試した中で一番良かったのがブラックサプリEXというサプリメントです。
医師が監修しているサプリだけあって、必要な成分がバランスよく配合され、効率的に必要な栄養を補給することができます。
公式サイト ブラックサプリEX
実際に試したレビューもしていますので参考にしてみてください。