肌は古くなった角質は押し出されるように自然に剥がれ落ち、新しい角質に生まれ変わります。
このターンオーバーといわれる肌のメカニズムによって、健康な肌であれば通常の洗顔を行うことで、古くなった角質はきちんと落とすことができます。
しかし、加齢や生活習慣、ストレスなど様々な原因として、ターンオーバーが乱れてしまうことがあります。
そうなると、古い角質が剥がれ落ちずに蓄積されてしまい、肌のごわつき、毛穴つまり、くすみ、シミなどさまざまな肌トラブルの原因になってしまいます。
男性は、女性ほど日焼け対策をしていないことから紫外線ダメージが蓄積されていることに加え、シェービングで日常的にダメージを受けやすい環境にあり、肌のターンオーバーは乱れがちです。
そのため定期的に不要な角質を除去してターンオーバーを整える「ピーリングジェル」による肌ケアが重要です。
今回は、男性肌に合ったピーリングジェルの選び方やおすすめピーリング商品、効果的な使い方などをご紹介します。是非、スキンケアの参考にしてみてください。
目次
ピーリングに期待される効果
ピーリングの主な役割は、肌に残ってしまっている古い角質を取り除いて、肌のターンオーバーを正常化することです。
一般的にピーリングには、次のような効果が期待できると言われています。
肌のごわつきを改善
肌のごわつきは古い角質や乾燥などが主な原因。
古い角質を除去することで化粧水などの保湿成分も浸透しやすくなります、
毛穴に詰まった黒ずみを取る
普段の洗顔だけで落としきれていない毛穴に詰まった汚れや黒ずみを取り除きます。
顔のくすみを取る
古い角質を除去していくことで、顔のくすみが取れ、肌が明るい印象になる効果も期待できます。
シミを予防する
肌のターンオーバーが整うと、シミの原因となるメラニン色素の排出も促されます。
ピーリングジェルの効果は嘘?本当?
ピーリングジェルの効果でも説明したように、ピーリングジェルは古い角質を除去することで、さまざまな効果が期待できます。
しかしながら、ネット上には「ピーリングジェルの効果は嘘」「ホームケアのピーリングには効果がない」「出てくるポロポロは角質ではない」などといったネガティブな口コミも見られます。
ピーリングジェルに批判的なサイトでは、「ゴム手袋をしてピーリングジェルをこすってもポロポロとカスが出てきた=だからカスは角質ではない」と主張している方もいます。
ピーリングジェルには、ポリマー(主にカルボマー)などの増粘成分が配合されており、この成分がゲル化することでカスになります。
本来のピーリングジェルは、このポリマーがゲル化する中で、角質をからめ取るように巻き込んで一緒に取り除いてくれるものです。
メーカー側の宣伝方法にも問題がありますが、効果をビジュアル化しやすいように「ポロポロと角質が取れる」と、カスが全て取れた角質であるかのように宣伝していることもあり、これでは勘違いしてしまう方がいても仕方ありません。
確かに、出てくるカスが全て角質ではありませんが、かといって全てがゲル化した成分というわけでもありません。
ゲル化した成分と一緒に古い角質も巻き込んでしっかりと取り除くことができています。そもそも元の塊がなければ角質もからめ取ることができません。
実際に効果を実感しているユーザーも多く、「ピーリングジェルの効果は嘘」とは言えません。
男性の失敗しないピーリングジェルの選び方
しっかり角質除去したいならBHAタイプのピーリング成分
しっかり角質除去したいならBHAタイプのピーリング成分がおすすめです。
BHA(βヒドロキシ酸)とは、一般的にサリチル酸と呼ばれます。
脂溶性成分なので毛穴にも浸透しやすく、高いピーリング効果が期待できます。
反面、肌への刺激はやや強めです。ホームケア製品ですので配合濃度は低く抑えられ刺激自体は強くありませんが、肌の弱い男性が使う場合には注意が必要です。
ピーリング作用以外にも、サリチル酸には、肌を柔らかくする作用や消炎作用もあり、肌ケアやニキビ予防にも効果が期待できます。
肌の弱い男性にはAHAタイプのピーリング成分
肌への刺激が気になる男性には、AHAタイプのピーリング成分がおすすめです。
AHA(αヒドロキシ酸)とは、主にフルーツ酸のことを指しており、それぞれの酸によって刺激の強さは異なりますが、BHAタイプに比べると相対的に刺激は少ないと言えます。
ホームケアのピーリングジェルに配合されている主な成分は「グリコール酸」「乳酸」「クエン酸」「リンゴ酸」など。
日本人の肌には「グリコール酸」が最もマイルドと言われていますので、刺激が気になる方は「グリコール酸」をメインに使ったジェルを選んでいただくと安心です。
乾燥肌の方は保湿成分にも注目
ピーリングジェルは古い角質を取り除くことで肌のターンオーバーを正常化する働きがあり、肌にとってプラスになることですが、ピーリングをした直後はどうしても肌は無防備な状態になっています。
肌が乾燥しやすい状態になっていることから、乾燥肌が気になる方は保湿成分が配合されているピーリングジェルを選ぶのがおすすめです。ピーリングをしながら同時に保湿成分も浸透させることができます。
保湿成分が入っていないピーリングジェルを使った場合は、ピーリングのあと、化粧水・乳液・美容液等で保湿をする必要があります。
※ただし、保湿成分の配合されたピーリングジェルを使った場合でも保湿は万全とは言えません。ピーリング後は別途保湿をしておくことをおすすめします。
メンズピーリングジェルおすすめランキング
数は多くありませんが、男性向けのピーリングジェルも販売されています。
その中でも、男性肌に効果が期待できるメンズピーリングジェルをを5つ厳選してご紹介します。
1位:柑橘王子 フェイシャルピーリングジェル
Wのピーリング成分で角質除去の実感No.1ピーリングジェル
容量 | 200mL |
ピーリング成分 | グレープフルーツエキス、オレンジ果汁、グリコール酸、サリチル酸ほか |
成分効果 | 毛穴の黒ずみ・汚れ除去、テカリ防止 |
使用タイミング | 洗顔前 |
コスメテックスローランドのメンズ向け「柑橘王子」シリーズから販売されているピーリングジェル。
ポイントはピーリング効果の高さです。
水溶性AHA(グレープフルーツ果実エキス、オレンジ果汁等のフルーツ酸、グリコール酸)と油溶性BHA(サリチル酸)のWのピーリング成分が配合され、黒ずみ・テカリの原因となる古い角質や余分な皮脂をしっかりと除去してくれます。毛穴汚れもすっきり落とすことができます。
ピーリング成分が豊富に配合され、しっかり角質が落とせるので、効果は高いですが、その反面、肌の弱い方には刺激が強い場合もあります。
実際に使って刺激を感じることはありませんでしたが、口コミでは、少数ながら「赤くなった」「ヒリヒリした」といったコメントも見られ、少し注意が必要です。
普通肌やオイリー肌の男性には一押しのピーリングジェルです。
メントールが含まれており、使い心地もすーっと爽やかで、メンズ向け感が強いです。
2位:エルソワ クリスタル メンズピーリングジェル
使い心地爽やか!保湿成分も配合されたメンズピーリングジェル
容量 | 200g |
ピーリング成分 | オレンジ果汁、レモン果汁、グレープフルーツ果実エキス、ほか |
成分効果 | 毛穴の黒ずみ・汚れ除去 |
使用タイミング | 洗顔後 |
エルソワ化粧品から販売されている男性向けピーリングジェル。
オレンジ、グレープフルーツ、ライム、リンゴ、レモン等の果汁やエキスの混合品を配合した水溶性AHA(フルーツ酸)で、肌表面の角質をしっかり除去してくれます。
皮脂が多い男性向けのピーリングジェルですが、保湿成分も配合されており、乾燥肌の男性にも使いやすいです。
メントールやペパーミントが含まれており、すっきり爽やかな使い心地です。
パラベン、人工香料、着色料も配合されず、肌への刺激もなく安全に使えます。
3位:角質つるつるこするジェル ロゼットゴマージュ
コスパに優れる低価格ピーリングジェル
容量 | 120g |
ピーリング成分 | 乳酸、クエン酸、リンゴ酸 |
成分効果 | 黒ずみ・汚れ除去、くすみ予防、体の角質落とし |
使用タイミング | 洗顔後 |
老舗化粧品ブランドのロゼットから販売されているピーリングジェル。ドラッグストアなどで昔から市販されている有名なピーリングジェルです。
男性専用ではありませんが、価格も安い高コスパ商品のため、男女ともに高い人気があります。
乳酸、クエン酸、リンゴ酸などのAHA(フルーツ酸)の働きで、肌のくすみの元になる古い角質をポロポロ落としてくれます。
顔だけでなく、体にも使うことができ、かかとに溜まった角質落としにも便利です。
肌荒れ予防にも役立つアラントインも配合され、肌に優しい仕様になっていますが、パラベン(防腐剤)、アルコール(ひきしめ)、香料が使われており、敏感肌の方は、初めて使うときは要注意です。
4位:ベジボーイ ピーリングジェル
柔らかいマンナンスクラブで優しくピーリングできるメンズジェル
容量 | 180mL |
ピーリング成分 | マンナン |
成分効果 | 毛穴汚れ除去、シミ予防 |
使用タイミング | 洗顔前 |
石澤研究所のメンズブランド「ベジボーイ」シリーズから販売されているピーリングジェル。
こんにゃく(マンナン)からできた柔らかいスクラブ成分が、毛穴に残った汚れや角質をからめ取るように優しく除去してくれます。
ビタミンA(レチノール)・ビタミンE(トコフェロール)など、男性の気になるシミの予防にも配慮された配合になっています。
「イチゴ鼻がツルツルになった」といった口コミなど、毛穴周りのブツブツに効果が期待大です。
使った印象では、かなり肌にマイルドなので、ほかのピーリングジェルが強すぎると感じる方は、これを試してみてください。
5位:ギャツビー スペシャルウォッシュ マイルドピーリング
定期的な肌クリーニングに使えるマイルドなピーリング洗顔料
容量 | 100g |
ピーリング成分 | セルロース、乳酸 |
成分効果 | 毛穴の黒ずみ・汚れ除去 |
使用タイミング | 洗顔前 |
マンダムのメンズブランド「GATSBYギャッツビー」シリーズから販売されているピーリングジェル。
ソフトファイバー(セルロース)のジェルが肌になじんで、毛穴の黒ずみや古い角質を優しくからめ取って落とします。
普段の洗顔だけでは落としきれない汚れや角質を定期的にクリーニングする使い方で、ピーリングというよりスクラブに近い印象です。
アミノ酸系保湿成分も配合されているので、使った後もうるおいを逃さずカサつきにくいです。
価格も安いので試しやすいのもポイントです。
ピーリングジェルの効果的な使い方
ピーリングジェルを使っても、正しい使い方ができていないと、効果半減。
間違った使い方を続ければ、反対に肌に負担を与えてしまうことにもなりかねません。
ピーリングジェルを効果的な使う方法と気を付けたい注意点をご紹介します。
- ピーリングジェルは清潔な肌に使う
- 指の腹を使って優しくマッサージする
- 肌に残らないようにしっかり洗い流す
- ピーリング後は必ず保湿する
- ピーリングのやりすぎに注意
ピーリングジェルは清潔な肌に使う
ピーリングジェルを使えば肌の汚れも一緒に落とすことができますが、汚れや皮脂の少ない清潔な状態の肌に使うことでピーリング効果が高まります。
ピーリングジェルは、洗顔料などを使って清潔な状態にしたうえで使いましょう。
洗顔前に使うタイプのピーリングジェルの場合も、事前に洗顔をしておくのがおすすめです。
ただし、水気が残っていると効果が弱まってしまうため、タオルなどでしっかり水気を取ってから使いましょう。
指の腹を使って優しくマッサージする
ピーリングジェルを肌にのせたら、指の腹を使って優しくマッサージするのがポイントです。
強くこすったほうが角質がよく取れそうですが、ゴシゴシとこすってしまうと、肌に負担をかけてしまい肌を傷めてしまうこともあります。
指が肌に触れているか触れていないかくらいの力加減で十分角質は取ることができます。
肌に残らないようにしっかり洗い流す
ピーリングジェルの成分が肌に残ってしまうと、毛穴詰まりなど肌トラブルの原因にもなってしまいます。
カスだけ洗い流して終了ではなく、肌に成分が残らないようにしっかりと洗い流しましょう。
ピーリング後は必ず保湿する
ピーリング後は、肌のバリアでもある角質を取り除いているため、無防備な状態になっています。
外部からの刺激に対して敏感になり、また肌内部から水分が逃げやすい状態にもなっているため、できるだけ早く保湿することが重要です。
保湿成分が配合されているピーリングジェルを使っている場合にも、ピーリング後はできれば保湿化粧品を使って保湿することをおすすめします。
ピーリングのやりすぎに注意
不要な角質を取り除くことは大切ですが、ピーリングのやりすぎには要注意です。
効果を高める、あるいは早めることを目的に毎日ピーリングジェルを使う方もいますが、これは肌への負担が大きすぎ、逆に肌トラブルの原因になってしまいます。
一般的には、使用は週に1~2回程度。各製品に推奨頻度も書かれていますので、用法に従って使いましょう。
自分の肌に合ったピーリングジェルを使おう
今回は、メンズピーリングジェルについて、選び方からおすすめのピーリングジェル、効果的な使い方をご紹介しました。
ピーリングジェルには効果がない、といった口コミもありますが、これはどの化粧品でも同じ傾向があります。
肌に合うものを選べば効果が出やすく、逆に合わないものを選べば効果はあまり期待できません。
自分に合ったピーリングジェルを見つけて、肌ケアを試してみてください。
洗顔だけでは落としきれていない汚れや古い角質が落とした後の「おっ、肌が違う!」を実感してみてください。
続けることで肌のターンオーバーも整えば、シミやシワなど肌トラブルの予防にも役立ちます。
シミが気になる方には、医薬部外品のコチラのピーリングジェルもおすすめです。