「大人ニキビ」と「思春期ニキビ」の違い
ニキビは大人になってからもできます。「もう大人なのに、いまごろニキビ?」と不思議に思いますが、大人になってからもニキビができるという人は意外と多いのです。
顔にできた場合、かなり目立つことがあり美容や美肌にこだわる男性には頭の痛い問題です。
大人になってからできる大人ニキビは若いときの思春期ニキビと違いはあるのでしょうか?
思春期ニキビの原因
思春期ニキビは皮脂の過剰分泌が原因になっていることが大半です。思春期をむかえ、ホルモンのバランスが変化して皮脂の分泌量が増加してニキビができてしまいます。体の自然な成長なので、皮脂が増えるのを無理に抑えることはできません。
洗顔をして余分な皮脂を取り除いたり、食生活に気をつけることが思春期ニキビの対策になります。 特に、汗をかきやすくなる春から夏にかけてはニキビができやすくなりますので注意が必要です。
大人ニキビの原因
大人ニキビの原因はさまざまです。肌の乾燥、乱れた食生活、ストレスの蓄積、ホルモンバランスの乱れといったいろいろな原因でニキビができてしまいます。
その根本にあるのは肌の代謝の鈍化です。肌の古い角質がはがれにくくなり、肌の表面に溜まっていきます。溜まったものが毛穴をふさぎ、細菌が繁殖してニキビができやすい環境を作ります。
これを治すには肌の代謝をさかんにすることが重要です。それと同時に肌の健康のために自分の生活を見直し、肌の代謝が鈍くなった原因を突き止めることが必要になります。
原因は異なっているのですが、両方のニキビの改善方法には共通点があります。
それは洗顔と食生活です。
自分に合った美容用の石けんや洗顔料を選び、それを使って丁寧な洗顔を心がけることでニキビは改善されて、肌の健康が保たれます。
それから皮脂を増やす食事を避けることも大切です。思春期ニキビだけでなく、大人ニキビにとっても皮脂は大敵です。揚げ物や脂っこいもの、甘いものを避けることで皮脂の分泌を減らすことができます。
間違いだらけの大人のニキビケア
美肌を台無しにしてしまう大人ニキビ。大人ニキビを治すにはそれなりの知識が必要になるのですが、自己流のケアをしている人も多いようです。ケアの仕方に間違いがあれば、ニキビがさらに悪化する可能性があるので注意してください。
よくある勘違いは洗顔の回数です。顔の皮脂を落とすためにとにかく洗顔を増やせばニキビが改善され、美肌になると思っている方が意外に多いですが、洗顔のしすぎは悪化の原因になることがあります。
洗顔をしすぎることで肌が乾燥してしまいます。肌の渇きをうるおすために皮脂が多く分泌されて、逆に皮脂の多い肌になり、ニキビができやすくなってしまいます。洗顔は朝と晩の2回丁寧に行うだけで十分です。
ニキビのケアに使う商品にも注意が必要です。美容用のオリーブオイルや椿オイルなどの美容オイルは、保湿作用や抗酸化作用があるので、ニキビのケアに役立ちそうですが、しかしこれは間違いです。
これらのケア商品にはニキビの原因になるアクネ菌を増やしてしまう力があり、かえってニキビを増やしかねません。ニキビが気になるときはオイルが含まれている商品は使わないようにしましょう。
ニキビを指で潰すのは良くないということは多くの人がご存知だと思います。指先の細菌が傷口から侵入する可能性があるからです。
だからと言って、針を消毒してそれでニキビをつぶすことは間違いです。針を刺すと皮膚の組織や毛穴周囲の真皮を傷つけてしまうことがあります。ニキビはそれでなくなるかもしれませんが、治りにくい跡が残ってしまい、美容と美肌上の大きな問題になります。
生活習慣の乱れが原因になっていることも多く、普段の生活を見直してみることも重要です。
思春期ニキビと違い大人ニキビはなかなか改善しにくいものです。正しい洗顔を行いながら、できる範囲から生活習慣を見直していきましょう。