30代を過ぎた頃からチラホラ生え始める白髪。初めて白髪を見つけた時は自分ももうそんな歳になったのかとショックを受ける人も多いはずです。
白髪が生えてくるメカニズムや原因を知って、白髪を予防しましょう。
目次
白髪が生えてくるメカニズム
できた瞬間の髪の毛は年齢に関係なく、皆白髪ということはご存知でしょうか?
私たちの髪の色はメラニン色素によって決まっていて、メラニン色素はメラノサイトという細胞で作られています。
作られたばかりの髪の毛は元々白く、髪の毛が成長していく過程で、色素幹細胞が色素細胞を作りだし、色素細胞がメラニンを作ることで髪に色が付いていきます。
しかし、加齢など老化によってこの色素幹細胞がダメージを受けることで働きが低下し、髪に色が付かないまま白髪として生えてきてしまいます。
このように白髪が生えるのは、髪の色を作る色素幹細胞が加齢によってダメージを受けて働きが低下することが大きな原因ですが、白髪が生えてくるのは全て加齢が原因というわけではなく、他にもいろいろな要因が絡まりあって白髪が生えてきてしまいます。
誰もが避けては通れない一種の自然現象である加齢による老化が原因の白髪は、ある意味仕方がない部分もあります。
いかし、白髪が生えてくる原因は全てが加齢によるものではないため、少しの心掛けでこれ以上増やさないように白髪を予防したり、改善したりできることもあります。
1本あるだけでも、疲れて見えたり、だらしなく見えたりと実年齢を上げてしまう白髪。これ以上白髪を増やさないように、原因や対策を知りましょう。
白髪ができる原因
白髪が生えてくる時期や量には個人差が大きくあるものの、白髪の大きな原因は加齢による老化です。しかし、それ以外にも下記のものが原因になっています。
- 紫外線
- ストレス
- 不規則な生活
- 食生活の乱れ
- 喫煙
紫外線などの外的要因からストレスや睡眠不足など不規則な生活、食生活の乱れや喫煙などによる血行不良など原因はさまざまです。
しかし、加齢による老化と違ってこれらは自分の意志で気を付けたり改善することは可能なものばかりです。
白髪の予防や改善は、少しの心掛けで後々大きく変わってきます。あの時やっていれば良かったっと後悔しないように早速対策しましょう。
白髪を予防するためにやりたいこと
頭皮や髪を紫外線から守る
シミやシワなどの肌の老化の8割は紫外線によるものと言われています。
紫外線は活性酸素を発生させてメラノサイトにダメージを与えてしまいます。
頭皮も肌の一部です。帽子や日焼け止めなどで頭皮や髪を紫外線から守りましょう。
ストレスは溜め込まない
ストレスは全てにおいて元凶です。
人間関係や会社など多かれ少なかれ誰しもストレスを抱えているとは思います。
ストレスをゼロにするのは難しいですが、溜め込まずその都度発散しましょう。
規則正しい生活を意識する
毎日夜遅くまでスマホやテレビを見たりしていませんか?
スマホなどから発せられるブルーライトを浴びすぎると、体内時計を狂わせてしまい不眠を引き起こしてしまいます。
ダラダラとベッドの中でスマホを見ることがないように心掛けることが必要です。
バランスの良い食事
ついつい外食やコンビニのお弁当などで食事をすませていませんか?
添加物や脂分の多い食事を続けていると栄養が偏ることにより肥満のリスクにもつながります。
白髪予防だけでなく、生活習慣病などの観点からもバランスの良い食事を心掛けるのは基本です。
外食をするのであればカロリーや栄養表示のある定食などを選んだり、コンビニのお弁当であってももう一品髪にいい食品、例えば納豆を食べるなど工夫も必要です。
お風呂で頭皮マッサージ
頭皮は硬くないですか?硬い人は、頭皮が硬く凝り固まってしまっている状態で、血行不良の証拠です。
頭皮マッサージは血流を改善させて頭皮の緊張を解き、栄養分を毛根までしっかり届けることが出来ます。
お風呂に入りながら頭皮マッサージをすることで相乗効果が生まれます。
ヘアカラーが白髪の原因になっているってホント?
上記の他にも、髪を黒くするはずのヘアカラーが実は白髪の原因になっているということをご存知でしょうか?
ドラッグストアやスーパーなどで気軽に手に入る市販のヘアカラーは、1度でしっかり染まり色もちも良いので、多くの方が使われている白髪染めです。
ヘアカラーは、パラフェニレンジアミンなどの酸化染料(1剤)と過酸化水素水(2剤)を混ぜ合わせて化学反応を起こすことで髪に色素を定着させています。
この過酸化水素水については、2009年にアメリカの学会連合であるFASEBジャーナルにおいて、蓄積された過酸化水素がメラニン色素を破壊することで白髪の原因になることがレポートされています。
繰り返しヘアカラーを使用することで体内に過酸化水素が蓄積し続けてしまうリスクがあります。若いうちは体内で過酸化水素を分解する能力が高いのですが、年齢とともに分解能力が低下し、白髪の原因となる過酸化水素が蓄積されることから白髪を増やす結果になってしまいます。
また、キューティクルを化学薬品によって無理やり開いて中に色を入れるため髪や頭皮を傷めたり、かゆみやかぶれなどの症状を訴える人も多くいます。
刺激の強いヘアカラーは頭皮や髪を傷めるだけなく、パラフェニレンジアミンなどの薬剤にはアレルギーのリスクもあります。
思い通りのカラーにきれいに染まるヘアカラーですが、副作用やリスクを十分考えながら使う必要があります。
紫外線を防いだり、生活習慣や食生活を見直しながら、今ある白髪は、髪や頭皮に負担をかけない白髪染めを選んでケアをしましょう。
さいごに
白髪は、加齢などによって色素幹細胞がダメージを受けることで働きが低下することによってが生えてくることがおわかりいただけたと思います。
白髪の予防や改善は、少しの心掛けで後々大きく変わってきます。あとになって後悔しないためにも今やれることは早速対策しましょう。