帽子をかぶっていても薄毛の要因にならないって本当?

帽子が薄毛の要因になる?ならない?

男性の髪の毛における美容を考えるときに、帽子をかぶっている人は抜け毛になりやすいという説があります。

この真偽に関しては、結論から言うと帽子をかぶることだけで抜け毛が引き起こされることはないと考えていいでしょう。

どうしてこういった説が流布しているかというと、頭皮が蒸れやすくなったり、脱いだ時に抜けた髪の毛がついてきたりすることなどが原因だと考えられます。しかし、実際には医学的な根拠のあることではないのです。

男性のファッションアイテムとしても帽子は重要な役割を果たしますし、バイクに乗っている人ならばヘルメットをかぶらなくてはいけません。そういった人たちの全員が髪の毛の薄い人なのかというと、そういった事実はないはずです。

帽子というのは、むしろ紫外線から頭皮を守ってくれる働きがあります。頭皮の皮脂は紫外線によって酸化して、それが毛穴に詰まって髪の毛の生育を阻害することがあります。ですから、帽子によって直射日光を遮ることでむしろ抜け毛予防になるのです。

ただし、暑い日などは蒸れやすく、汗をかいたりすると雑菌が繁殖しやすくなることも事実です。

薄毛や抜け毛を予防したいという人は、帽子を脱いだあとのケアをしっかりしておくといいでしょう。きちんと洗髪をして頭皮を清潔な状態にしておくことが大切です。

ほかにも、サイズの小さな帽子で頭皮を締め付けないようにすることも大切です。血行不良を起こすことで髪の毛が育ちにくくなるからです。

肌だけじゃない!紫外線は髪にもダメージを与える

女性なら紫外線対策を意識している人が多くいますが、男性の場合はそれほど意識していないという人が多いのが現実です。

しかし、髪の毛や頭皮のことを考えれば、きちんとケアをしておく必要があります。日光というのは頭の上から浴びるものなので、髪の毛と頭皮へは他の身体の部分よりも強い日差しが当たっているものと考えなければいけません。

とくに髪の毛は、紫外線を浴びることで表面を保護しているキューティクルがはがれてしまうことになります。そうすると内部の水分が乾燥してしまい、髪の毛がパサついてしまったり枝毛や切れ毛になりやすくなってしまいます。

また、髪の毛だけでなく、頭皮に関してもダメージをケアしなければいけません。頭皮が乾燥してしまったり、日焼けによって炎症を起こしてしまったりすると毛根の発毛機能が弱まってしまうのです。

美容を意識している男性は、外出時には帽子をかぶったり、UV対策用のクリームなどを使用するといいでしょう。帽子を選ぶときは、上でも記載しましたが蒸れやすいものは避けたほうが良いでしょう。

外で日差しを多く浴びた日には、洗髪時のトリートメントも有効です。キューティクルによる保護機能を強化できるようなものを選んで使っていくといいでしょう。