白髪回復の第一歩は食事から！効果の期待できる栄養＆白髪を黒髪に戻す最強食材

白髪も染めてしまえば目立たなくなりますが、あくまでも一時的。白髪染めをちょっとさぼってしまうと、すぐに白髪が目立ってきてしまいます。

いっそのこと白髪染めをやめて、はやりのグレーヘアなんかもいいかも、と思ったりもしますが、実際にやってみると、ただの汚らしいおじさんになってしまいがち。まだらな白髪にならないようにケアが必要だったり、清潔感が出るようなファッションが求めたりと、白髪染め以上に大変だったりもします。

放っておくいても勝手に治ることはなく、どんどん増えてくる白髪ですが、根本的に白髪を回復することはできないのでしょうか？

そんな白髪悩みをお持ちの方に向けて、白髪を黒髪に戻すためにはどんな栄養を摂ればいいのか。また、白髪回復に効果的な食材も合わせてご紹介します。

白髪を黒髪に回復させることは可能？

そもそもですが、白髪になってしまった後に黒髪に回復することは可能なのでしょうか？

髪の毛は最初から黒く生えてくるわけではなく、元々は色のついていない状態です。成長の途中でメラニン色素によって色がつけられることで、黒く色のついた状態で頭皮から生えてきます。

しかし、何らかの要因で、メラノサイトの元となる「色素幹細胞」の働きが弱くなると、髪に色をつけるメラニン色素の生成ができなくなり、色のついていない状態、すなわち白髪のまま生えてくることになります。

「白髪を回復することは可能です」

たとえ白髪になってしまっても、メラニン色素の生成を阻害する原因を改善することで、白髪を回復することは可能です。

ただし、白髪を回復すると言っても、今生えてしまっている白髪を黒髪に戻すことができるわけではありません。

あくまでもヘアサイクルの中で、今後新しく生えてくる髪を白髪から黒髪に戻せる可能性があるということで、白髪回復にはそれなりに時間が必要です。

白髪の原因（メラニン色素の生成を阻害する原因）

白髪の研究は近年になってようやく進み始めた分野で、まだ解明されていない部分が大きく、白髪の原因も完全に特定されているわけではありませんが、2011年に東京医科歯科大学の研究グループによって、「色素幹細胞」の機能低下によってメラニン色素が生成できなくなるメカニズムが解明されました。

メラニン色素が生成できなくなる原因はいろいろありますが、体の内部の原因と体の外部（頭皮）の原因があります。

活性酸素

白髪はどの部分に多く生えていますか？

髪の毛の短い生え際や、髪の分け目に多く生えていると思われる方が多いのではないでしょうか。

その理由は、紫外線が大きく関係しています。生え際や分け目は紫外線が多く当たる場所。紫外線を多く浴びると体を守ろうと活性酸素が発生します。

活性酸素は本来は免疫機能として体を守る重要な働きをしていますが、過剰に発生してしまうと、肌老化の原因となり、色素幹細胞にもダメージを与えてしまいます。

栄養不足

当たり前ですが、髪も体の一部分。体を機能を維持するのと同じく、髪を維持・成長させるのも体内に摂り込まれた栄養からです。

摂取した栄養というのは、まずは生命の維持のために優先的に使われます。髪の毛は、東洋医学では「血余（けつよ）」と呼ばれているように、血が余ってはじめて髪にまで栄養が行きわたります。血が不足すれば、髪にまで栄養が行きわたらすことはできないのです。

血液中の栄養状態も重要です。大きな病気をしたり、薬の副作用によって、髪質が変わった、あるいは白髪が増えたという経験をお持ちの方もおられると思いますが、これらも体を流れる血液の栄養状態の変化が、髪の毛に影響を与えた可能性もあります。

血流の悪化

先ほどの栄養不足とも関連しますが、血流の悪化も白髪の原因になります。

髪の毛につながる毛細血管にまで、血液が行きわたらなければ、必要な栄養も送り届けられず、健康な毛が育つことはできません。

白髪回復に役立つ栄養素

白髪が生える原因をふまえて、白髪回復に役立つ5つの栄養素をご紹介します。

ただし、白髪に効果が期待できるからといって、これらの栄養素だけを摂取するだけでは望ましい効果は期待できません。

栄養は単独で働くわけではなく、他の栄養とも相互に作用しあって働くため、いくら白髪改善に効果が期待できる栄養素と言っても、それだけを大量に摂取しても、うまく働くことはできません。

規則的でバランスのよい食事を心がけつつ、そのうえで髪に良い栄養素を補助的に摂取するのが白髪回復への近道です。

タンパク質

髪の大部分は「ケラチンタンパク質」というタンパク質からできています。

ケラチンは、食べ物から摂取したタンパク質が体内で一度アミノ酸に分解され、その後再合成されたタンパク質です。

ケラチンは髪にって必要不可欠な成分。不足してしまえば、健康的な髪を作ることができません。

また、髪の成長や代謝に必要な成長ホルモンもアミノ酸が原料です。

アミノ酸がバランス摂取できるように、動物性だけでなく、大豆などの植物性のタンパク質まで幅広く摂取するのがおすすめです。

多く含む食材：肉、魚、乳製品、大豆、卵など

亜鉛

亜鉛は、ケラチンタンパク質の再合成に不可欠なミネラル成分です。

また、メラノサイトがメラニン色素を合成するためにも必要な成分です。

亜鉛は、ミネラルの中でも不足しがちな栄養素でもあり、偏った食事をしている方であれば特に意識して摂取する必要があります。

多く含む食材：牡蠣、レバー、納豆など

鉄分

鉄分は、血液を作るのに不可欠なミネラルです。

鉄分が不足し貧血になれば、血液によって髪一本一本にまで栄養が行きわたらせることができなくなります。

鉄分を多く含む食材は亜鉛も含んでいることが多いので併せて摂取することができます。また、ビタミンＣやクエン酸などと一緒に摂取すれば吸収を高める効果があります。

多く含む食材：レバー、赤身肉、納豆など

ビオチン

ビオチンはビタミンB群の一種で、ケラチンタンパク質の再合成にも関わり、亜鉛の働きをサポートします。

皮膚や髪の健康維持に欠かせない成分で、不足するとケラチンタンパク質の合成が進まず、白髪や抜け毛の原因にもなります。

体内でも合成されるため不足しにくい成分ですが、偏った食生活や喫煙、飲酒など生活習慣によっては、体内での合成量が減少し不足してしまうこともあります。

多く含む食材：レバー、大豆、ヨーグルトなど

セサミン

セサミンには強い抗酸化作用があり、頭皮の老化や白髪の原因にもなる活性酸素を取り除く効果が期待できます。

多く含む食材：ゴマ、ゴマ油など

白髪を黒髪に戻す最強食材

白髪を黒髪に戻す最強食材を2つご紹介します。

繰り返しになりますが、白髪によい食材と言っても、これだけを大量に食べるだけでは白髪が回復することは期待できません。

バランス良い食事を摂ることを基本にして、そのうえで白髪回復に役立つ食材として食事に取り入れてみてください。

最強食材①黒ゴマ

食材の一つ目は「黒ゴマ」です。

白髪回復や予防に効果的な食材としていろいろなところで紹介されています。

黒ゴマには、タンパク質・脂質・炭水化物・ミネラル・ビタミンの5大栄養素が全て含まれ、さらに第6の栄養素と言われる食物繊維も豊富に含み、まさに栄養の宝庫のような食材です。

バランスの取れた栄養成分に加え、亜鉛や鉄分・銅・カルシウム、ビオチン・パントテン酸など、髪の合成に役立つ栄養もたっぷり。

セサミンやポリフェノール・ビタミンEなど抗酸化作用の高い成分も含まれています。

ゴマの栄養成分（100gあたり）

出典：日本食品標準成分表2015年版（七訂）

黒ゴマを食べるときの注意点としては、黒ゴマは殻のままだと完全に消化されにくく、栄養が十分に吸収できないまま排出されてしまうこともあります。

すり潰したり、ペースト状にして食べたほうが栄養の吸収効率が上がります。

最強食材②納豆

嫌いな方も多いので全ての方にはお勧めできるわけではありませんが、納豆も白髪ケアに効果が期待できる食材です。

納豆も、黒ゴマと同じく5大栄養素に加え食物繊維も多く含む健康食材です。

納豆には、タンパク質、ミネラル（カルシウム・鉄・亜鉛）、ビタミンなどのほか、大豆のままでは少ない、代謝をサポートし成長促進にも欠かせないビタミンB2も多く含まれています。

プラス一品として、食事でも手軽に食べられますので、納豆が苦手じゃないという方は是非積極的に摂取してみてください。

納豆の栄養成分（100gあたり）

出典：日本食品標準成分表2015年版（七訂）

白髪予防サプリも活用しよう

毎日の食事で必要な栄養を全て摂取するのが理想ですが、難しいという方にはサプリメントもおすすめです。

白髪予防サプリなら、白髪回復・予防に効果が期待できる栄養がバランスよく配合されています。

サプリメントですので、飲んですぐに効果が期待できるわけではありませんが、効率的に、そして手軽に必要な栄養を摂取することができます。

白髪予防サプリもいろいろと販売されていますが、男性向けの配合になっているブラックサプリEXがおすすめです。

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2017年12月28日