30歳や40歳位になり急に白髪が増えてきたと感じられている方も多いと思いますが、白髪が増えてくるのは単純に歳を取ってきたからと言うだけではなく、親からの遺伝や生活習慣や食生活の変化、ストレス等も要因として考えられています。
一方で白髪がある特定の部位だけまとまって生えてきた場合には、本人が意識していない身体の不調や病気を起こしている場合があります。
そこで白髪が特定の部位に増えてきた場合に考えられる身体の不調や病気をその部位別に理解しておき、その改善方法について考えて見たいと思います。
白髪が増えてくる原因
白髪が増えてくる原因は、単に加齢によるものと考えてしまう方が多いと思いますが、実は加齢以外ににも様々な要因が考えられます。
先ず考えられるのは日常の生活習慣の乱れやストレスに原因がある場合です。
生活習慣の乱れとして考えられるのは、睡眠不足や喫煙等が考えられます。特にタバコを多く吸う人はタバコを吸わない人に比べおおよそ4倍も白髪になり易いと言われています。
またストレスを日常的に感じている人は自律神経の乱れを生じてしまい、白髪が生えやすくなります。
次に考えられるのが血行不良です。血行不良が原因で起こる身体の不調は色々とありますが、頭皮部分の血行不良は充分な栄養が髪に届きにくくなる事で白髪が増えてくる原因となります。
紫外線を多く浴びる事によっても髪を黒く保つメラノサイトが紫外線によって破壊されてしまい白髪が増えてしまいます。
このように白髪が生えてくる要因は様々ありますが、髪全体に生えてくるのではなく、頭頂部や側頭部など特定の場所に固まって白髪が増えてきたなと感じる場合には注意が必要です。何らかの身体の不調を示すサインかもしれません。
白髪が生える部位によって考えられる身体の不調
白髪がある特定の部位に増えてきた時に考えられる体調不良や病気の可能性を見てみましょう。
先ずは頭の頭頂部に白髪が増えてきた場合に考えられるのは「胃腸」「腎臓」「肝臓」等に何らかの不調を抱えている可能性があります。
ストレスを多く感じている人も頭頂部付近に白髪が増えてきます。これはストレスによって胃腸に何らかの不調を起こしてしまう人が多い事との関連性がある為とも考えられています。
右頭頂部の白髪は「腎臓」、左頭頂部の場合には「肝臓」の不調が考えられます。前頭部に白髪が増えてきた場合に考えられる体調不良には「便秘」や「痔」、後頭部に白髪が増えてきた場合には「精力の減退」などが考えられます。
次につむじの部分が白髪になる場合には「心臓」や「肺」に何らかの不良を起こしている場合があります。特に喫煙をされる方は肺に不良を抱えている場合が多く、このつむじの付近に白髪が増えてくることがあります。
これら以外にもおでこや前髪は「胃腸」や「消化器系」の不良、耳の周りの場合は「聴覚」の不良等が考えられます。
白髪を改善する方法
白髪が部位によって急に増えた場合には体調不良も考えられますが、まずは普段の生活を見直すことで白髪を改善して行く事が大切です。
まず何と言っても気を付けるのは生活習慣の改善です。睡眠不足の改善、タバコを止める等から始めて見る事が白髪の改善には効果が期待できます。
また、髪の健康の為に良いと言われる食材を多く摂る事も重要になって来ます。特にチロシンを多く含む大豆製品やチーズ、ビタミンB2を多く含むレバーやウナギ、ミネラル分と言われる亜鉛や鉄分を多く含む牡蠣等は白髪を防ぐ効果的な食材です。
頭皮をよくマッサージすることも頭皮の血行を改善してくれるため、白髪の改善に効果が期待できます。頭皮へのマッサージを行う事によって硬くなってしまった頭皮を改善でき白髪の予防改善に繋がります。是非試して見ましょう。
さいごに
今回あげた白髪の場所と体調不良の部位は一例です。また白髪があるからと言って必ずしも体調不良に繋がっているとは限りませんが、白髪が特定の部位に固まって増えてきた場合には身体に何らかの不良を抱えている可能性を考えて注意が必要です。
まずは身近な生活習慣の見直しをはかることで白髪を改善・予防していきましょう。
改善が見られない場合や部分的な白髪が増えてくるようであれば、必要に応じて医師の診察を受ける事も考えてみてください。